禅語『主人公』自分を呼び「はい」と答えて暮らした高僧がいた

「主人公ー!」「はい!」

主人公は、現代ではドラマなどの中心的な人を指すような言葉として使われていますが

もともと禅の言葉で、その意味は現代に使われている意味とはちょっと違います。

禅の公案が48個、収められている『無門関』の十二則「瑞巌(ずいがん)主人公」からの言葉で、こんな意味です。

瑞巌とは中国浙江省の瑞巌寺に住していた師彦(しげん)禅師のことで、坐禅というと、普通は黙々とするものですが、瑞巌禅師はとても風変わりな坐禅のしかたをしていました。

どんなふうかというと、坐禅をしながら、自分に大きな声で「主人公ー!」と呼びかけるのです。そして「ハイ!」と答える。

「しっかりと目覚め、あざむかれるでないぞ!」と呼びかけ「ハイ!」と答える。そんなしかたをしていました。

さて、瑞巌禅師はどうしてこんなことをしていたのか。

「主人公」は、禅で言う「本来の面目」、本来の自己のことです。

本来の自己は誰しも仏。私たちの本来の自己「主人公」は仏。

坐禅の坐という字は、土の上に二人の「人」が向き合っています。物質世界にのまれがちな自分が、本来の自己の仏と向き合い坐ります。そうして本来の自己の仏と同化します。

曹洞宗の禅では、坐禅をしているとき仏になっていると言いますが、

私たちの本来の自己は仏なのに、ついつい物質世界のあれやこれやにのまれて、自分自身の本来の自己の仏をあざむくようになります。

なので、瑞巌禅師は坐禅をしながら、自分に大きな声で「主人公ー」と本来の自己に呼びかけ「ハイ」と答える。

「しっかりと目覚め、あざむかれるでないぞ」と呼びかけ「ハイ」と答える。そうしていました。

日々、暮らしの中で、今、仏の本来の自己から離れていないだろうかと問うようにして暮らす、できるだけ「ハイ」と答えられるように暮らす。

どうしても離れてしまう考えや言動もしてしまう。自分の主人公、本来の自己、仏から離れてしまう。

そのたびにそれに気づき、そのたびに自分の主人公に戻ろうとする。

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