あなたの愛猫の油絵はいかがですか

瑞雲信人(ずいうんしんじん)です。お坊さんのサイトで、どうして猫の絵を?と思った人もいることと思います。

瑞雲庵で猫を絵にお描きする理由

理由は2つあります。

1つは、私の娘が猫を愛している人たちのために猫の絵を描きたいという願いからです。

もう1つは、私も猫を好きな方々が飼い猫をどんなに大切に思っているか知っているからです。

私と娘は、猫との関わりが深く、猫が好きで、猫にとても感謝していて、猫を大事に思う方々に、ぜひ大事な猫の姿の絵を毎日ながめて暮らしてほしいと思うからです。

こんなことを申し上げるのはなんですが、大切な猫ちゃんが亡くなった後、猫ちゃんの絵が飾ってあると、心の救いになります。写真とはまた違った温かみが絵にはあります。

私と娘と猫との関わり

私と娘と猫の関わりについて、少しお話させてください。

私と娘を支えてくれた猫のチータ

チータは平成6年、まだ生まれたばかりだと思われるときに、当時住んでいた家の近くのお寺でひろってきました。後ろ足一本としっぽがつぶれていました。

ミルクをあげて、ミャーミャーとなき続けるのを、一晩、様子を見ていてあげて、翌日、病院に連れていきました。手術をしましたが治らず、チータは後ろ足が一本なくて、しっぽが短い猫になりました。でも、とてもとても元気な猫でした。

私と娘は娘が4歳のときから、親きょうだい、誰にも頼れない二人きりの暮らしになりました。娘にとっては突然のことでした。

娘が寂しい思いをせずに、笑顔でいらせて、大きくなれたのはチータがいてくれたおかげでした。私が一人親で娘を育てられたのはチータのおかげでした。チータはいつもいつも娘に寄り添ってくれていました。

娘もチータを幼いときからチータ、チータとかわいがり、保育園のときからチータを絵に描くようになり、小学4年生になり親子二人きりの私との連絡用に携帯電話を持つようになると、携帯でチータの写真を毎日撮るようになりました。

瑞雲信人と猫たちの縁

また、私がブログを書いているのを隣りで見ていて自分もブログをしたいと言い出して、チータを主人公にしたアニメをペイントでつくって投稿をしたりしはじめました。
猫好きブログ

娘を絵の道に導いてもくれたチータ

さて、こういうことがきっかけで、娘はアニメ作家になりたいと考えるようになり、そのために絵を習うようになりました。それがだんだん本格的になり画家の道を目指すようになりました。

高校生のときには大阪府の優秀賞、最優秀賞を受賞し、国公立の美術工芸大学屈指の大学に合格し、入試試験の課題で描いた絵が大学のホームページに手本として掲載されました。石川県現代美術展やアートムーブコンクールなどに入選もしました。

チータはひろってきてから21年、私と娘を癒し、支え続けてくれました。導いてもくれました。

チータが死んで、娘はとてもショックを受けました。私もショックでした。

亡くなったチータが私をお坊さんに

私はお坊さんになろうと考えるようになっていて、知人から曹洞宗の元管長の板橋興宗禅師という高名な禅僧が福井の御誕生寺の住職をしていると話を聴きました。

娘に何気なくこの話をしたところ「御誕生寺は猫寺で有名で行ってみたい」と娘が言いました。チータが死んで寂しい思いをしている娘に「じゃあ、行ってみようか」と私は言いました。

チータがきっかけで御誕生寺を訪問

数日後、レンタカーを借りて2人で御誕生寺に行きました。クリスマスイブの日でした。

御誕生寺に着きましたが、寒いせいもあってか、猫たちの姿がありません。がっかりしている娘がかわいそうで私は猫を探しました。寺務所の中をのぞくと数匹の猫がいました。娘を誘って寺務所に入りました。

娘が猫や猫グッズを見ている間、私はふと坐っておられた人と話すことになりました。その方が副住職でした。そして「うちの方丈さんに会いますか」とおっしゃいました。

「方丈?」…しばらくピンとこなかったのですが、方丈とは住職のこと。副住職はなんと板橋禅師に会いますかと私にたずねてくださったのでした。

御誕生寺住職 板橋興宗禅師 曹洞宗元管長

板橋興宗禅師

娘とともに板橋禅師の部屋に入り、禅師様の前に座ると、禅師様は幾度も幾度も「不思議だなぁ、不思議な縁だなぁ」とおっしゃられて、私が僧侶になることを認めてくださいました。

帰りの車の中、娘と「チータが連れて来てくれたんだね。チータのおかげでお坊さんになれるよ」と話しをしました。

猫寺・御誕生寺でお坊さんに

私は、猫寺で全国的に有名な福井県の御誕生寺で禅僧になりました。私を御誕生寺に導いてくれて、禅僧になる機会をつくってくれたのは21年飼っていたチータです。

次の写真は、板橋禅師に出家得度していただいた後に撮っていただいた写真です。

御誕生寺で出家得度 板橋興宗禅師様と私

そして、僧堂という場での修行期間も御誕生寺で過ごすことになりました。

さて僧堂生活が始まると、1年先輩に私はとても気に入られることになりました。その人は怒って怒鳴ってばかりいる人で、私にも初めはそうでしたが、あることがあってからしても優しくいろいろと個人指導もしてくれるようになりました。

その先輩が数日後、こう言いました。「君にしか任せられない、命がかかっているからな。君には任せられる」と。

猫寺・御誕生寺の猫係に!

先輩が任せられると言ったのは猫係でした。ということで、私は猫寺の御誕生寺で猫係になって、毎日毎日、猫たちの世話をすることになったのでした。そして、私に任せると言った翌日に、先輩は僧堂から去って行ってしまいました。

御誕生寺の猫は30匹以上! 30匹以上の猫を見分けて名前も覚えないといけません。

毎日、朝と昼の食事、水やり、ゲージやトイレの掃除、目の悪い猫に日に3回目薬をしてあげて。具合の悪くなった猫や捨て猫がいたら、すぐに片道50分かけて車で動物病院にも行っていましたが、週に1度位の頻度でありました。

春に暖かくなってきて寒くなる秋までは、毎月1回、30匹以上の猫、一匹一匹の首にダニ防止の薬をつける必要がありました。どの猫も黙ってつけさせてはくれません。毎月1週間近くは猫のすきをねらって、猫を追いかけての大格闘でした。

でも、猫と過ごせることが楽しくて、「チータ、猫たちの世話をしてるよ、チータがそうなるようにしてくれたんだね、ありがとうね」といつも独り言を言っていました。

御誕生寺の看板猫のレオとの出会い、そして別れ

そして写真は、御誕生寺の本やカレンダーの表紙になっていたレオです。

御誕生寺のレオ

御誕生寺のレオ

レオには、毎日、腎臓病の点滴と、ガンの手術後の傷が治らず血が出てきてしまう耳を拭いてあげていました。2週間に一度は動物病院に診断に連れていっていました。

レオは、しだいに思うように食べられなくなって、食べられるエサを探してあげてあげたり、体を洗ってあげて、温かな日差しの日は表で散歩させてあげていました。レオは私によくなついてくれて甘えてくれました。

レオが亡くなった前の晩、最期に過ごしたのも私になりました。私がゲージにレオを入れようとしたとき、レオがまだゲージの外にいたそうにしました。

もう少しいさせてあげようかなと思いつつ、私は法要の個人練習がしたくてゲージにレオを入れました。「レオ、お休み」と声をかけるとレオは私の顔を見ていました。猫小屋から出る私のこともレオは見ていました。

朝一番に見に行くとレオは冷たくなっていました。どうしてどうして、もう少しゲージの外て過ごさせてあげなかったのか、もっと一緒にいてあげればよかった、最期を独りにしてしまったと、私は後悔に泣きくれました。

私が無事に僧堂での修行生活をできたのは、レオのおかげ、30匹以上の猫たちのおかげでした。そして御誕生寺に導いてくれたチータのおかげです。チータ、ありがとう。

そして家に帰っても猫たち

生まれたときからチータと一緒に暮らしてきた娘。チータが亡くなって、私が僧堂に入ると娘は独りになってしまうので、入る前に捨て猫のボランティアさんから猫をもらい受けていました。

はじめはインターネットでキジトラを見つけて、その猫に会いに行きました。すると、その猫のきょうだいの黒猫がいました。「きょうだいを引き離して一匹ずつにするのはかわいそうだね」と娘となり、2匹とももらい受けました。

キジトラのサスケと黒猫のニッカ。

我が家の猫・サスケくん 我が家の猫・ニッカちゃん

帰ってきて家に入り、私は2匹に「サスケぇ、ニッカぁ」と声をかけました。そして、私の部屋のドアを開けると、ん? ん? 何かがいてベッドの下へ入っていきました。

娘に「何かいるよ」と言うと、「猫、ひろったぁ」とあっけらかんと娘。「は」と私は口をあんぐり。いつも通る道で子猫がいるとみかけて、何日か様子をみていても、そこ一匹だけでいて鳴いているから、ひろってきたとのことでした。

「名前は?」」とたずねると、「ムギ」との答え。名前もちゃんと決まっていました。

このムギが、とても人なつっこくて、私が何かをしていると横に来てちょこんと座って見ていたり、肩にものぼってきて、かわいいこと、かわいいこと。

なんとなく、チータがムギになって、また来てくれたように思うことがあります。

さて、3匹、家の中で自由きまま。追いかけ合って走り回るは、好き放題のところで眠るは。じゃれ合うことがエスカレートしてケンカをすることもあるれけれど、写真のように3匹で仲良くしていて、それを見て私も幸せ気分になります。

我が家の猫。3匹で仲良し

娘も、3匹がかわいくて幸せにしていて、それでまた私は幸せ。猫たち、ありがとう、感謝なのです。

猫の油絵の見本

油絵に描かれた猫の絵は、写真とはまた違う優しい感じがあります。あなたも大切なあなたの猫の絵を、いつも見える場所に飾りませんか。

絵は私の娘が描かせていただきます。娘の絵はとても緻密な絵です。たとえば次の画像。上が写真のチータで、次の2枚はが娘が描いた油絵のチータです。

次は、亡くなったチータを描いた絵です。娘はどんなに悲しい思いでこの絵を描いたことでしょう。娘の部屋の娘の机の前には、この絵が飾られています。

次は、サスケを描いた絵です。サスケはこのようによく丸まって眠っています。

猫以外の油絵の見本

大阪府の最優秀賞、優秀賞を受賞した絵です。

その他の作品の一部です。