マインドフルネス瞑想で瞑想難民が増加、その状態・原因
日本では、マインドフルネス瞑想をしていてもマインドフルネスならではの本当の効果を得られている人は、実はわずか数パーセント。瞑想難民が多くなってきています。
瞑想難民とはどういう状態か、どうしてそうなってしまうのか、ならないためにはどうするとよいのか。お話しします。

瞑想難民は心理的なことだけを言う場合がありますが、本当のマインドフルネスの効果を確実に得ていただけるように、それよりも広い視点で7タイプの瞑想難民を説明します。
あなたのために、ぜひ参考にしてください。役立つように、現状ついて辛辣な表現もしますので予め申し上げておきます。
まず、このページではすべてのタイプの状態と原因を説明します。そして、次のページでならないためにはどうするかをお話します。
瞑想難民7タイプ それぞれの状態と原因
瞑想難民タイプ1のケース
<状態>
本当はマインドフルネスの瞑想でないもの、中途半端や適切ではないものに取組んでしまう
このままだと本当の効果は得られるはずがありません。でも、なっている人がとても多いのが今の日本の実状です。
そして、こういうものをしていて本当の効果を得られていないのに、そうとは気がつかずマインドフルネス瞑想をちゃんとしていると納得してしまっている人が多い。
マインドフルネス瞑想は、様々な意図・目的のために様々に形を変えられたり、違うものをつけられたりしてきて、まったく違うものが「マインドフルネス」とつけられるようにもなってきました。
本来のマインドフルネス、マインドフルネスの瞑想を知っている者たちからしたら、とても疑問に思う情報やものがあるようになっています。
流行して金儲けのチャンスだと、ネットなどにマインドフルネス、マインドフルネス瞑想の情報が、瞑想をしたいことのない人、あまりしたことのない人によってもどんどん書かれるようになりました。
また、マインドフルネス瞑想を直接、人に教える人もあふれるようになりました。多くの人が本や安易な講座などで知識を仕入れて、多少取組んで教えるようにもなりました。
そして、こういうことをあまり気にせず知らずに、多くの人がそういう情報や人・場で学んでいます。
瞑想難民タイプ2のケース
<状態>
効果や瞑想のやり方や進展に疑問や不安を持ち続けることになる
どうして、疑問や不安を持ち続けることになるのか。ちゃんと効果を実感できるようになれていたら、こんなことにはならないはずです。
このタイプになるのは瞑想難民タイプ1と同様に選んでいる瞑想方法と習い方の問題です。
瞑想難民にならないためには、効果を得られるようになるには、マインドフルネスの瞑想として適切な「正しい習い方」で習うことが大事です。
マインドフルネスの瞑想の正しい習い方は、のちほど説明しますが4つの点を押さえているものです。
しかし、日本でマインドフルネスの瞑想を教えている人や場は、ほとんどその点を満たしていないので、瞑想難民になる人が多くなっています。
瞑想難民タイプ3のケース
<状態>
瞑想の方法や習う場を求めて、あっちこっちに手を出すようになる
納得、満足するやり方を身につけられるようになっていれば、効果を得られるようになっていたら、このようにはなりません。そうではないとこうなってしまいます。
納得、満足するやり方を身につけ、効果を得られるようになるかどうかは、やはり習い方しだいです。
瞑想難民タイプ4のケース
<状態>
心や体の状態が悪くなってきて対処できずにいる、悩み続けることになる
マインドフルネスの瞑想は従来は現れていなかった気づいていなかった心身の現象が現れるようになったり気づくようになるので、心身の症状が一時的に悪くなる可能性もあります。
正しいマインドフルネスの瞑想のやり方には癒しの効果もありますが、好転反応という癒しが進んでいく過程としてそうなる場合もあります。
そして、そういう状況を適切に乗り越えていくことで瞑想の力はつくことになりますが、そうなったときに適切な指導、支援を受けられないことから状態が続くこと、悩み続けることになります。
瞑想難民タイプ5のケース
<状態>
意欲が減退したり悲しさや虚しさを感じるようになり悩み続けることになる
マインドフルネスの瞑想は脳というエンジンが静まり、そうして世俗的な欲は少なくなるので、このように感じる時期がくる場合があります。
瞑想が進むと無執着が進んで生きることへの一般的な興味が薄れてなる、また洞察による智慧の会得の段階にこうなる段階がありその段階になっている場合もあります。
私も一時期、意欲が減退したり悲しさや虚しさを感じるようになりました。生きることへ興味が無いような感じになった時期もありました。
そして、自分一人だとこうなっている状態を判断をできず、対処もできず、悩み続けることになります。心を支えきれなくなったり、無味乾燥な生き方をするようになってしまう場合もあります。
瞑想難民タイプ6のケース
<状態>
瞑想中に特異な体験をして、自分は特別や悟ったと思うようになる
私も、光が見える、お釈迦様の姿が現れた、体が温かな光に包まれてどんどん浮いてしまうような感覚になる、体がないという感覚になったなどなどの体験をしました。
瞑想中にこういう特異な体験をすると、自分を特別視するようになることがあります。
そして、適切な指導をしてくれる人がいないと、おかしな方向に行ってしまうことにもなります。また、瞑想中に再度こうなることを求めてしまうようになり、瞑想の力の伸びが止まってしまいます。
瞑想難民タイプ7のケース
<状態>
実際は本当の効果はあまり得られていないのに、知識からちゃんとできている、効果を得られていると思ってしまっている
タイプ1でも勘違いをしている人がいると説明しましたが、知った知識で自己評価してカン違いしているケースです。
知識欲があるタイプの人に多く、それなりの人に時々習ったり、いくらか本格的な本を読んだりして、自分の瞑想状態を知識に当てはめて考える。
それなりの人や本などで知識を得ているという自信があり、知識を裏付けにしているので、こうなっているとやっかいです。
そのうえ、知識が豊富なので、このタイプで人に教えて先生のように思われている人もいて、そういう人に習う人は、そういうレベル以下になってしまいます。
もともとマインドフルネスの瞑想の習得は、瞑想で自分に現れたことを自分で評価・判断することは、本場ではそうしないようにとまず指導されます。
してしまうと瞑想の上達の障害、本当の効果を得る障害になるからです。自分でする評価・判断は変われているわけではない自分の範囲のものになるわけですから、それ以上になることを困難にします。
マインドフルネスの瞑想は高い効果を得られたと認められるまでは、瞑想中も瞑想後も自分では評価や判断することはしないで、ただすることを続けることが大事です。
そうしていて自然に現れてくる現象がとらわれのないありのままの現象の体験であり変化であり、瞑想の上達を進め、効果を得られるようにします。
そして、そのためには評価・判断する力のある人からの評価・判断が必要になります。本場ではトップクラスの教師が、週に2回から2回の個別の面談でしてくださいます。