マインドフルネス瞑想:疑問と回答

このページでは、正しくマインドフルネス瞑想を身につけていただけるように、マインドフルネスについて、またマインドフルネス瞑想を教わり習うときの注意などについて疑問と回答という形でお答えしています。

マインドフルネス瞑想は急速にブームになり正しい情報ではない情報も氾濫するようになり、なかなか正しく学べない、学べるところがないような状況になってしまっています。

疑問・回答は、随時追加しています。

マインドフルネス瞑想のやり方・方法について

Q:1回の瞑想はどの位の時間をしたらいいですか

マインドフルネス瞑想の流行が進むにつれて、3分など短い時間していれば効果があるという情報や本が出回るようになりました。

3分でも1分でもしたほうが良いです。でも、短い時間のやり方で良いようになるには、実は、他に長めの時間を取組んでいる必要がやはりあるのが本当のところです。

どんなことをマインドフルネス瞑想に求めているかによりますが、本当のマインドフルネスになるため、本当のマインドフルネス瞑想の効果を得るのであれば、短い時間ばかりでは無理です。

人は短時間で手軽ということに魅力を感じるところがあるので、マインドフルネス瞑想に限らず、これまで何でもそういうものが出回るようになってきました。たとえば、ダイエットについてそういうものがないでしょうか。

しかし、ダイエットでもそうであるように、効果を得られるのは数分ばかりでなくて、やはり地道な取組みもあってです。

本来のマインドフルネスの瞑想方法の取組み時間

マインドフルネス瞑想が効果があると認められて広まるようになった現代版のマインドフルネス瞑想のはじまりのマインドフルネスストレス低減法は、8週間クリニックに通いながら習得していていきますが、やはり短い時間はメインではありません。

そもそものマインドフルネスの瞑想方法のヴィパッサナー瞑想のセンターは、日本にもありますが、はじめて行っても1時間動かないことに取り組むことになっています。

ミャンマーなどの修行センターでは、1時間は当たり前、3時間、4時間と座り続ける人もざらです。

長めの時間のマインドフルネス瞑想をする意義

はじめは長い時間のマインドフルネス瞑想をするのは難しいものです。当然のことです。

でも、その難しい状態に自分を置くことによって起きてくる自分の状態があり、そのことに気づくことでなければ開発できない気づきの力、瞑想の力があります。そうして、高い気づく力、集中の力の瞑想力がつきます。それは短い時間ばかりしているのでは得られない力です。

そして、長めの時間に取組む努力、取組んだ結果がもたらす気づきの能力、集中の能力が、日ごろの短い時間の取組みの力になります。

Q:マインドフルネス瞑想は禅がルーツですか

「マインドフルネス瞑想は禅がルーツ」、日本に禅があることから「マインドフルネス瞑想は日本に逆輸入」と言っている人がいます。

こういう言い方だと、禅が親でマインドフルネス瞑想が子、禅のほうが上位のような印象がありますが、これは間違いです。私・瑞雲信人と同じ禅僧でもこのように言っている人もいますが、残念な間違いです。

マインドフルネス瞑想は仏教の瞑想が元になっていて、確かに禅的な部分はありますが、それ以上に重要なのはテーラワーダ仏教国で実践されてきたヴィパッサナー瞑想の部分で、この部分が抜けていたらマインドフルネス瞑想としては成り立ちません。

禅とヴィパッサナー瞑想は取組み方がまったく違います。

テーラワーダ仏教のマインドフルネス瞑想

お釈迦様のインドをスタート地点として、禅は北、テーラワーダ仏教は南へ伝わった仏教で、元から分かれた枝が違います。

日本にも多くの著書のあるスマナサーラ長老などによってテーラワーダ仏教が伝えられるようになり、テーラワーダのヴィパッサナー瞑想も入ってきました。

そして、マインドフルネス瞑想が流行して日本に入ってきて、その方法にヴィパッサナー瞑想が方法が入っていました。

Q:呼吸に集中する瞑想と同じですか、違いますか

呼吸に集中する瞑想だけでは、マインドフルネス瞑想とは言えません。

マインドフルネス瞑想を呼吸に集中する瞑想や呼吸に集中することと説明していることが多いですが、呼吸に集中する集中瞑想はマインドフルネス瞑想の一部で、マインドフルネス瞑想は集中瞑想より気づきの瞑想がメインです。

マインドフルネス瞑想のメインの瞑想法では、呼吸に集中するのではなくて、呼吸ごとの息が皮膚に触れる感覚や、呼吸によって動く体に注意をむけることなどを瞑想の助けとして、体と現れてくる心身の現象に気づき自覚化していくことをしていきます。

Q:今ここに注意すればマインドフルネスなのに瞑想は必要ですか

必要です。さらにマインドフルネス瞑想でも、自分の外の物やことに対して「今ここに注意をする」ようにすればマインドフルネス瞑想としているケースもありますが、厳密にはそうではありません。

なぜなら、その注意をする自分は脳の自動反応・自動思考を持っていて自動的に価値判断をしているからです。

本当のマインドフルネスになるには脳の自動反応、自動思考にも気づけるようになる取組み、脳の自動反応、自動思考をクリアにする取組みが必要です。その取り組みがマインドフルネス瞑想です。

本当のマインドフルネスな人、あるがままの真実を観れる人になって「今ここの瞬間」にいられて「あるがまま」を正しくわかるようになるためにマインドフルネス瞑想に取組みます。そうなれる方法のマインドフルネス瞑想をしていくことが大事です。

Q:魔境が怖いのですがどうしたらいいですか

瞑想中に現れる強い幻想や心身の快感など、そしてそれにより自分を特殊な能力があると思い込んでしまったりする、また心身が不調になるようなことなどを「魔境」におちると言うように表現していることがありますが、次の2つの点に注意すれば済むことです。

  • まず正しい情報を得ること。
    「魔境」と表現すると特別なことのようですが、マインドフルネス瞑想に取組んでいたら自然な進展として心身に起きるようになることです。
  • そして本来、マインドフルネス瞑想は指導してくれる人がいてするものです。
    魔境と言われるような状態になったときにも判断して正しく進んでいくようにサポートしてもらうものてず。。

マインドフルネス瞑想を習うセミナーや講座について

Q:姿勢や体を矯正することは必要ですか

テレビ番組でも、マインドフルネス瞑想をするためには正しい呼吸ができるようになる体になる必要があると言って特殊な体操をずいぶんとさせている教室が紹介されていましたが、マインドフルネス瞑想を取組むにあたって、そのような必要はありません。

たとえば事故にあい首と手以外は動かなくなった人で、マインドフルネス瞑想の元のヴィパッサナー瞑想に取組んで、とても高い気づきの能力、瞑想力、悟りを得た有名な人がいます。

カンポンさんという方です。素晴らしい方です。

マインドフルネス瞑想は普通に呼吸をして、姿勢がくずれる、呼吸が乱れるということにも、そのまま気づくようにする瞑想です。

Q:アロマや自律訓練法などを一緒に習う必要はありますか

瑞雲庵のマインドフルネス瞑想マスター講座を受講者からも、高額なマインドフルネス瞑想の講師資格が取れるいう講座で、アロマや自律訓練法などに多くの時間がさかれていると聞いたことがあります。

不思議なことです。アロマや自律訓練法などとマインドフルネス瞑想はまったく関係がありません。ですからマインドフルネス瞑想を教える人になる資格講座にどうして入っているのか。

マインドフルネス瞑想は、あくまでも自然にしていて集中できるようになること、自然にしていて自分に現れることに気づけるようになることを目指すものです。そのためにそのように瞑想します。人為的な臭いは使う必要はありませんし使わないほうが良いです。

自律訓練法は、私・瑞雲信人も企業などでストレスやメンタルヘルスの研修の講師をしていたときに研修内で受講者に教えていましたが、マインドフルネス瞑想とはまったく違うものです。

というより、自律訓練法は意図的に体をコントロールするもので、マインドフルネス瞑想とは真逆のものですから、マインドフルネス瞑想を習得する弊害になりかねません。

Q:マインドフルネスにヨガは必ず必要ですか

ヨガは必須ではありません。マインドフルネス瞑想のもとである禅もヴィパッサナー瞑想もヨガではありません。

ジョン・カバットジン教授が禅とヴィパッサナー瞑想を元にストレス軽減を目的に現代版のマインドフルネス瞑想「マインドフルネスストレス低減法」を編み出しました。それが広まって、現代のマインドフルネス瞑想のブームになりました。

そのマインドフルネスストレス低減法の方法の中にヨガがあることから「ヨガ=マインドフルネス瞑想」のようにしている人や場所がありますが、マインドフルネスストレス低減法も、ヨガを利用してヴィパッサナー瞑想をしています。

単なるヨガだけでは、そもそのもマインドフルネス瞑想とは違います。

Q:禅の坐禅とは違いますか

違います。日本の僧侶で、同じようなものとしている人、目的が違うだけでやり方は同じとしている人が少なくないですが違います。

私・瑞雲信人は、曹洞宗の禅僧ですが、曹洞宗のホームページでも「禅の坐禅は目的を持たないもので、マインドフルネス瞑想は目的をもってするものでから違う」と説明していて、高名な僧侶もそのようなことを拾ているのは残念です。

禅僧として禅の坐禅をしてきて、そして、マインドフルネス瞑想に欠かせないヴィパッサナー瞑想を本場のミャンマーで修行して、私ははっきりとそのやり方の違い、現れてくること、変化・効果の違いを体験しています。

禅の坐禅は集中瞑想で、マインドフルネス瞑想は気づきの瞑想です。禅の坐禅の取組みだけでは、気づきの瞑想にはなりませんし、マインドフルネス瞑想としての効果は得られません。

また、マインドフルネス瞑想を禅の坐禅でよく言われる「調身・調息・調心」と説明しているケースがありますが、これも誤りです。

気づきの瞑想のマインドフルネス瞑想は姿勢を良くしてすることはありますが、禅のように厳密な姿勢をしたり、意図的に息や心を調えるものではありません。

ヴィパッサナー瞑想の要素がしったかりと入ったマインドフルネス瞑想法に取組んでいると、坐る瞑想時に体がゆれたり、のけぞったりするなどの状態が現れることがありますが、マインドフルネス瞑想はそれを意図的に正すのではなく、そのまま気づくようにする瞑想です。

Q:どのくらいの時間や期間でできるようになりますか

どれほどマインドフルネス瞑想ができるようになりたいのか、どのレベルの瞑想法までできるようになりたいのかによって答えは変わります。

数時間の単発のセミナーで納得することも自由です。数時間ずつ数日でも自由です。でも、本当はマインドフルネス瞑想は段階的に瞑想法をレベルアップして瞑想力を高めていくものです。ですから、それなりの期間がかかるものです。

さらに、どれくらいの時間を瞑想に取組める人か、瞑想力は人それぞれにつく時間や期間が異なるものですから、一概にこうと言えるものではありません。

ですから、マインドフルネス瞑想を教えてもらう場合は、自分の進むペース、自分が瞑想力がついていくペースに合わせて学べて、指導してくれるところを選ぶことが良いです。