禅病、魔境とは、坐禅やマインドフルネス瞑想の危険性・リスク、どうすれば?

マインドフルネス瞑想が流行するようになり、ネット上に危険がある、禅病、魔境があるという情報が書かれるようになってきました。実際をご存じないからかとと思いますが、必要以上に怖いことのように書かれているようにも思います。

何でもそうですが、適切な情報から知識を得て、適切にリスク管理をすることが大事です。

私は僧として坐禅を修行し、マインドフルネス瞑想を根本の瞑想法をミャンマーで修行もしましたが、禅病、魔境は、坐禅や本来のマインドフルネス瞑想の仏教のヴィパッサナー瞑想、サマタ瞑想では昔から言われてきたことです。

魔境とは

魔境は、瞑想をしているときに、頭の中に光が見えたり、神や仏の姿が見えたり、光の輪で体が包まれるような感覚になったり、体が浮き上がっていくような感覚になったりなどなど、不可思議な現象を体験することを言います。

体験する内容は人それぞれです。

魔境は「落ちる」と問題

魔境というと悪いことのようですが、こういうことが現れること自体は瞑想の取組みを続けていれば、誰でも経験する可能性のあることです。瞑想は脳を変化させますから、このようなことがあります。

私も様々な体験をしました。体全体が温かな光に包まれ、どんどんどんどん浮き上がってしまうような感覚になったときはうろたえました。お釈迦様の姿が現れたときはとても幸せな気持ちになりました。

私の講座の受講者の方々も経験する人がいます。問題はこういう体験をして、自分を特別な人間と思ったり悟った等々と考えるようになることです。それを「魔境に落ちる」と言います。

魔境は、瞑想の取組みの材料にして適切な取組み方をすれば、瞑想のいっそうの技術・力をつけることができるものです。

禅病とは

私の講座の受講者の場合は最初に知識をもてますから不安になるリスクはないですが、心の状態が少し不安定になってネットで調べて「自分は禅病になったのでは」と不安になっている人がいました。

さて、禅病は、統合失調症や鬱のような心の病や痔ろうなどの体の病になる状態で、もともとはひたすらひたすら何日も何日も坐禅を続けた昔の高僧がなったようなことを言います。

例えば、江戸時代の禅の臨済宗の中興の祖と言われる白隠(はくいん)さんがなりました。白隠さんは達磨さんの絵をたくさん描いて残したことでも有名です。

静岡県指定文化財 白隠慧鶴「達磨図」

白隠さんは、師僧の息道上人の看病と厳しく修行をしすぎたことで、今でいう神経症や心身症の状態の禅病となり肺結核も同時に患いました。それを「軟酥(なんそ)の法」という方法で治しました。

軟酥(なんそ)の法のやり方は、原文付きで私のしている瞑想のWeb講座のステップ5に参考に掲載してありますので、受講している人はご覧になってみてください。

禅病ということではなく適切な配慮と対応を

瞑想は心身が不調になることがあるものです。程度や状態の違いはありますがほとんどの人に何らかの不調は現れます。そういうものです。効果的な瞑想法ほど可能性があります。

自分にも可能性があると認識しておくことが瞑想に取組む場合は大切です。そして、配慮する必要があります。配慮せず適切な対応をしないと状態を放置し、悪化させてしまうことになります。

ですから「禅病」という言葉にとらわれずに、瞑想に取れ組むのであれば心身の不調について適切な配慮と対応が必要です。

現れた不調に、瞑想の種類や取組み方などの適切な対応をすることで状態は悪くせず改善できて、瞑想の力はいっそう開発されて効果も得られるようになります。

まとめ

魔境も、禅病もやみくもに恐れてはいけません。瞑想をしていれば、魔境が現れることはあります。心身の不調になることも禅病ということでなくあります。これ自体は悪いことではありません。そういうものだと認識しておきましょう。

そして、魔境が現れたとき、心身が不調気味になったとき、どうするかが重要です。適切な対応をすれば乗り越えられて、よりいっそう瞑想は上達します。

私も魔境、心身の不調を経験しましたが、そのたびごとにサヤドー(長老)との面談でありのまま報告して、サヤドーに正しく導いていただけて乗り越え、いっそう高い力をつけることができました。

なので、私のしている講座もいつでも受けられるサポート指導がついていますが、状態を判断してくれて、良い方向に向かうように導いてくれる人にサポートしてもらうことが重要です。

せっかくの瞑想です。継続的にサポートしてくれる良い指導者をみつけましょう。

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