慈悲の瞑想【まとめ】由来~方法、効果、危険性、マインドフルネスとの関係他
from 瑞雲信人
私が慈悲の瞑想に始めて出会ったのは、禅の僧堂での修行生活を終えてゴエンカ式のヴィパッサナー瞑想の京都の合宿に参加したときでした。
10日間の合宿の最終日、慈悲の瞑想の紹介があって、「禅の修行をしたのも、ここまで来て今日までいるのも、みな慈悲の瞑想に出会うためだった!」と感動しました。
そしてヴィパッサナー瞑想に効果も実感した私は、もっと本格的なものをと思って本場のミャンマー行って修行したのですが、そこでも慈悲の瞑想の大事さを知りました。
ヴィパッサナー瞑想はマインドフルネス瞑想の元、本来のマインドフルネス瞑想ですが、帰国して瞑想の講座を始めた私は慈悲の瞑想も大切にていねいに教えています。
この記事のご利用方法
このサイトでは慈悲の瞑想に関する記事がいくつもあります。
この記事は、まず「慈悲の瞑想とは何か」、基本的なことをお話しして、それからこのサイト内の関連記事の概要を紹介して、それらの記事に行けるようしてあります。
慈悲の瞑想とは何か
慈悲の瞑想は、日本の仏教にはありませんが、お釈迦様が生きていた2500年以上前からある仏教の瞑想の1つです。お釈迦様もしていた古くからある瞑想です。
例えば、お釈迦様が十大弟子の一人で息子のラーフラに慈悲の瞑想の効果を質問されて答えたことも経典に残っています。
北伝仏教と南伝仏教
仏教は2500年前、お釈迦様がインドで教えを説いて、亡くなってから伝わったルートによって2つにわけることができます。
チベットや中国、韓国、日本に伝わったルートを北伝(ほくでん)仏教と言い、スリランカやミャンマーなどに伝わったルートを南伝(なんでん)仏教と言います。
それぞれのルートで仏教は変化しましたが、北伝仏教は大乗仏教と言われるようになり、南伝仏教は今は上座部仏教やテーラワーダ仏教と言います。
大乗仏教は、密教、天台宗、真言宗、禅宗の曹洞宗、臨済宗、浄土宗、浄土真宗、日蓮宗など様々な宗派になっていて瞑想をしない宗派もありますが、上座部仏教では瞑想は最重要な取組みです。
慈悲の瞑想は心の科学の南伝仏教の瞑想
慈悲の瞑想は、南伝仏教の上座部仏教で守られ続けられてきた瞑想です。
上座部仏教は、私たち日本人が思い浮かべる仏教、宗教という言葉から思い浮かべる日本の仏教とは違いがあります。仏教を心の科学とも言い科学的・合理的な面が強くあります。慈悲の瞑想も心の科学としての作用があります。
マインドフルネス瞑想も南伝仏教の瞑想
マインドフルネスという言葉は、1800年代の後半に、上座部仏教のパーリ語経典から仏教の正念(しょうねん)のことが英語にされました。そして、正念の訓練法がヴィパッサナー瞑想です。
つまり、本来のマインドフルネス瞑想はヴィパッサナー瞑想です。ミャンマーなどの上座部仏教の長老もヴィパッサナー瞑想をマインドフルネスの瞑想と言います。
1900年代の終わり近くに、アメリカでそれをストレス緩和を目的に加工したものがマインドフルネス瞑想と呼ばれるようになり、それをまた加工し他のものがつけられたものが次々に出てくるようになりました。
私は、北伝仏教の禅の日本の禅宗の曹洞宗の元管長であられた板橋興宗禅師様に得度していただき、禅師様の元で僧堂修行生活をしました。
その後、南伝仏教のミャンマーの寺院で、上座部仏教に伝わるブッダの瞑想法、マインドフルネス瞑想の根本のヴィパッサナー瞑想を修行しました。
そして、帰国して、加工型の現代版のマインドフルネス瞑想も学びました。
慈悲の瞑想の元「慈経」
慈悲の瞑想には慈経(じきょう)という元があります。慈悲の瞑想は慈経の考え方を大事に、慈経の中にあるフレーズも唱えますので、慈経を知ると慈悲の瞑想がレベルアップします。
慈経について詳しくは次の関連記事にあります。全文の日本語訳や原文も紹介しています。
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慈悲の瞑想にはどんな効果があるのか
慈悲の瞑想すごい効果があります。
でも、注意が必要です。その効果を得るためには条件・方法があります。効果とその条件・方法は詳しくは次の関連記事でお話ししています。
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慈悲の瞑想のやり方、4種類の文も紹介
慈悲の瞑想ならではの効果を得るための基本として、本来の慈悲の瞑想のやり方・方法を適切に適切な取組み方でする必要があります。
次の関連記事で、本来の慈悲の瞑想のやり方・方法をよくあるカン違いの注意も含めて説明しています。慈悲の瞑想を日々、どう取組んだら良いかも解説しています。
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慈悲の瞑想とマインドフルネス瞑想の関係
正しく効果的なやり方・取組み方をするために、慈悲の瞑想とマインドフルネス瞑想はどういう関係があるか知っておくと役立ちます。
慈悲の瞑想のためにも、マインドフルネス瞑想のためにも役立つことです。
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慈悲の瞑想の危険性・リスク
本来の慈悲の瞑想のやり方・方法をするならば、危険性やリスクはまずありませんが、本来のやり方とは違うものが慈悲の瞑想だと教えられて、されていることがあります。それには危険性・リスクがあります。詳しい説明を次の関連記事にしました。
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