リスク。グーグルのマインドフルネス革命の方法が高額で教えられてる件など

マインドフルネス瞑想は様々な人・ところが教えるようになり、その質・レベルも様々です。

質・レベルを高くできるようになることが、マインドフルネスの効果・成果のためには当然大切です。

そして、リスクは、マインドフルネス瞑想のやり方を、本やネットで情報を仕入れて、独自にすること、それですぐ人に教えている場合もあるということです。

教えている場合は、簡易なものをけっこう高額な料金設定で教えていることもあります。

そういうことをするのも自由ですが、参考に最も多い『グーグルのマインドフルネス革命』という本に載っている方法を紹介します。

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グーグルのマインドフルネス瞑想

参考にグーグルのマインドフルネス瞑想がどういうものかについても触れたいと思います。

近年のマインドフルネス瞑想の流行は、グーグルが社員の育成、福利厚生のためにマインドフルネス瞑想を導入したことが大きな契機になりました。

それからアメリカビジネス界で広まるようになり、アメリカで爆発的に広まり、そして日本でも流行するようになりました。

<参考記事>

グーグルは、当初、近年の流行型のマインドフルネス瞑想の原点のジョン・カバットジン教授のマインドフルネスストレス低減法を社員のために導入しようとしました。

でも、グーグルの社員はストレスにネガティブな思いを持つことに抵抗感があり、ストレスに対処するというプログラムは不人気でした。働き者のグーグルの社員さんたちです。

そこで、瞑想の目的を心の知能指数(参考:wiki/心の知能指数)と呼ばれるEQの向上に変えて

EQの研究者のダニエル・ゴールマン博士、カバットジン教授、Googleのチャディー・メン・タン氏で、グーグルのマインドフルネスプログラム「SIY」を開発しました。

そして、チャディー・メン・タン氏の後をタイのフォレスト仏教徒でもあるビル・ドウェイン氏が引き継ぎました。

グーグルの人財開発部の所属でマインドフルネスをけん引してきたドウェイン氏が、次の本で初心者にと教えてくれている方法を紹介します。

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紹介する方法をご覧になると、これまでネットや本などに書かれていたり、セミナーなどでもこの方法がされていたと気がつくかもしれません。

なお、グーグルのマインドフルネスプログラム「SIY」の場合は、この本で紹介されているのとは異なり、とてもビジネススキル的なものになっています。

以下、上記書籍に掲載されている、ビル・ドウェイン氏による初心者のためのマインドフルネスガイダンスより引用します(枠内)。箇条書きなど体裁を変えて引用します。

座って行うマインドフルネスプラクティス

パート1~3まであります。

パート1:体に気づくプラクティス

  1. まず、椅子に座りましょう。 意識は明瞭に、かつリラックスした状態で、座ります。旗を思い浮かべましょう。あなたの背骨が旗の支柱で、あなたの身体が旗のようなイメージです。
  2. 次に、自分の意識のスポットライトを、あなたの身体に向けてみましょう。椅子の上にある自分の体の重さに気づきます。
  3. そっと目を閉じましょう。
  4. あなたの頭の中には、いろいろいな考えごとが浮かんできたのではないでしょうか。身体に向けていたはずの意識のスポットライトが、身体を離れて、さまよっている状態ですね。
  5. 意識が離れていることに気づいたら、もう一度、意識のスポットライトを、椅子の上の身体の、物理的な感覚に、そっと戻していきましょう。
  6. あなたが椅子に座っている間に、いろいろな感覚がおきてくることでしょう。痛みなどの不愉快な感覚が起きてきたときも、その感覚に興味を持ち、優しい気持ちで、どんな感覚なのか、観察してみましょう。

このやり方はよく見聞きします。瞑想の体験レベルとしては良いと思います。

ただ、マインドフルネスの技術と力を開発するためには、これでは足りません。

また、私のしている瑞雲のマインドフルネス瞑想の講座の受講者でも、こういうやり方を受講前にしていて、勘違いした取組みになっている人がかなりいます。

適切に実践するには、より細かなノウハウが必要です。

パート2:呼吸に気づくプラクティス

  1. 次にあなたの呼吸に意識を向けてみましょう。鼻の穴でもいいですし、喉でも胸でもお腹でも構いません。呼吸を感じやすい場所を見つけ、意識を向けていきます。
  2. しばらくの間、呼吸に意識を向けて、ただ呼吸を観察します。
  3. あなたの意識が呼吸を離れ、考えごとをしたりしてさまよい始めたら、もう一度、今の瞬間に、優しく意識を戻してみましょう。

これは、呼吸集中瞑想の基本を上手におさえたやり方の説明になっています。

そして、本当のマインドフルネスの技術・力としては、よりいっそう細かなやり方のノウハウ、様々な場面での取組み方のノウハウが必要となります。

呼吸集中瞑想は、時間を取って取組む坐る瞑想でも大事ですし、日常でマインドフルネスでいられる技術と力にとても重要ですから

瑞雲のマインドフルネス瞑想の講座では、サポート指導で受講者ごとの日常生活でしっかりと使って、身につけていきます。

そうして、生活の中でどこでもいつでも、すぐにできる、いつもそうして活かせている状態になります。

パート3:思いやりの心を育むプラクティス

  1. 次は、思いやりや共感力を育むためのトレーニングです。
  2. まず、今日あなたが出会った人の中で、楽しい会話をしたお気に入りの人を、心の中で思い浮かべましょう。もし、今日楽しい会話をした人がいなければ、昨日、一昨日とさかのぼっていただいて構いません。
  3. 心の中に、その人を思い浮かべたら、心の中で、次の言葉を言ってみましょう。 この人は、心と身体を持っています。わたしと同じです。 この人には、気持ちや感情、考えがあります。わたしと同じです。 この人は、悲しんだり、がったりしたり、怒ったり、混乱したりすることがあります。わたしと同じです。 この人は、人生において肉体的、心理的な苦しみを経験しています。わたしと同じです。 この人は、人生において喜び、幸せ、愛を経験しています。わたしと同じです。 この人は、幸せになりたいと思っています。わたしと同じです。 この人が幸せでありますように。
  4. では、そっと目を開けてください。これで終了です。

マインドフルネス瞑想が流行するにつれて、慈悲の瞑想も知られて取組む人が増えてきました。

この思いやりのプラクティスが慈悲の瞑想と言われて、されていることがかなりあります。

これを思いやりのプラクティスとして、意図を理解して、適切な状態ですれば、その意図にそった効果はあります。

そうでない場合は問題があります。それについては別の記事で説明しています。かなり高額なセミナーになっていることもあります。

日常生活の中で気軽に取組むマインドフルネスプラクティス

2つ目は、日常生活の中で気軽に取組めるインフォーマルなプラクティスの紹介です。

  1. まず、手先に一時停止のシンボルが書かれたシールを用意しましょぅ。
  2. シールをあなたのスマートホンやノートパソコンなど、よく使うものに貼りましょう。
  3. 貼ったものは、あなたの「エレベーター待ちの友」「赤信号の友」「ATMで前の人がゆっくり操作しているときの友」となります。このシールはちょっとしたリマインダーです。 「待つ時間」が発生したときには、一時停止のシールを見て、ただマインドフルに、呼吸をしてみてください。
  4. スマートホンをチェックしたくなったとき、その代わりにマインドフルな呼吸をしてみてください。スマートホンをチェックしたくなったとき、その代わりに優しい気持ちで周囲をみてください。
  5. ATMで操作ができなくて苦労している人や、カフェテリアの仕組みが分からずおろおろしている人が目の前にいるとき、優しい気持ちで微笑んでみてください。

この工夫はおもしろくて、いいなぁと思います。

瞑想の技術、力をつけるという意味では足りないですが、日常生活の中で取組む習慣をつけるために役立ちます。

瑞雲のマインドフルネス瞑想の講座でも、坐る瞑想や歩く瞑想など以外に、日常生活の中ですぐに手軽に使える方法をお教えしていますが、日常生活の中でマインドフルネス瞑想をすることは、とても良いことです。

時間をとってすることと、日常生活の中ですること、両方を適切なノウハウのやり方でじょうずに取組むことがマインドフルネスの技術と力を開発し高めます。

まとめ

これらは『グーグルのマインドフルネス革命』という本に載っているものです。

教える場合、指導する場合は、それをそのままであるなら、本の紹介もしてする方が良いのではないかと思います。

そして、このやり方だけではマインドフルネスの技術と力がつくことにはまったく足らないので、そうであることも伝えて教えた方が良いのではないかと思います。

また、独自にしている人もいますが、これでは足りないし、カン違いした取組みにもなって、マインドフルネスの本当の技術・力の開発からは遠くなるリスクが高くあります。

本当のマインドフルネスの技術・力を持つには、そのために適切な詳細なノウハウのやり方で取組めるようになることが必要です。

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