ヴィパッサナー瞑想のやり方の基本、それによる変化や効果の根本は
私は50歳を過ぎて、禅宗の曹洞宗の元トップ・管長の板橋禅師に認めていただけて、禅師様の元で僧として修行しました。それから仏教のヴィパッサナー瞑想を日本で在家者用のゴエンカ式を習い、修行者も取組むマハーシ式を、本場のミャンマーに行き修行しました。
この流れで私が得られた効果や変化は、口では説明のしようがありません。言葉で表現するのは限界があります。
ヴィパッサナー瞑想では、ただただ、瞬間瞬間の自分の心と体のありままの現象に、ひたすらひたすら気づき続けます。答えを持つことなく、コントロールすることなく、ひたすらそうし続けます。
マハーシ式のヴィパサナ―瞑想のやり方は、静かに静かに坐り、ゆっくりゆっくりと歩き、日常のすべてにおいてもゆっくりと動き、すべての瞬間の自分の心、体の現象に気づくことに取組み続けます。
すると、回転し模様が観えていなかったコマの模様が見えるようになるように、どんどんと短い瞬間瞬間の微細な微細な自分の心と体の現象に気づけるようになってきます。
そうすることで得られる気づきの習性と力は、ふだんの心と体の現象に対する反応プロセスの感受・認知・認識のとらえ方を変え、制御も可能にします。
さらに従来の自分の心と体の現象を生じさせていた元も変わります。例えば、いわゆる「怒り」はそれ自体現れることがなくなり、変わって慈悲として現れるようにもなります。
そして、自分の心と体の法則を知るときもきます。それが広がり物事のすべての成り立ちの法則を知るときも来ます。ヴィパサナ―智を得るようにもなります。
ヴィパッサナー瞑想は、マインドフルネスの元、本来の瞑想法でもありますが、多くの人がヴィパッサナー瞑想で、安心、幸福に生きられようにと思います。