このステップで目指していただきたいことは次です。
1 基本を身につける
この講座では様々な坐る瞑想に取組んでいきますが、このステップで腹式呼吸、禅の坐禅のやり方をスムーズにできるようになれば、それが基本となって、今後のステップの瞑想法をスムーズに効果的にできるようになれます。
また、日常の禅的な歩き方も今後の歩く瞑想に役立ちます。
2 心身のリラックスと集中の取組みのスタート
心身のリラックスと集中は瞑想全体の基盤ですが、一般的にはほとんど取組む経験はしてないことですので、心身のリラックスと集中に取組むことに慣れるようにします。
3 瞑想を習慣化する
瞑想は脳が変化して得られる効果があり、脳の変化は習慣によってよりいっそう起きます。ですから、することが習慣になるようにしましょう。
できれば毎日1度は同じルーチン、たとえば、起床後にすぐという取組み方をするようにします。
取組む時間は短くても習慣に
1回の時間に決まりはありません。禅宗では一炷(いっちゅう)と言って、坐禅は長い線香の燃えつきる40分間を1コマとすることが多いですが、それほど長くなくてかまいません。
この講座のステップを進んでいくにつれて、しだいに長くできるようになればよいです。このステップ2は瞑想に取組むこと、瞑想を習慣にすることが優先目標です。
ただし、毎日の同じルーチンでの坐わる瞑想の取組みは1回10分~20分以上は取組むように努力しましょう。
瞑想をする壁を越えるヒント
瞑想に取組むこと自体がなかなかできないという悩みを耳にします。取組むまでのハードルをできるだけ低くすることが、この壁を乗り越える方法としておすすめです。
例えば、毎日、朝、目が覚めたら、そのまま立ち上がらずに布団やベッドで坐って取組む方法があります。そうして1日のはじめに1度は取組んでしまうようにします。
また特別に時間をつくってするのとは別に、椅子に座ってする方法もありますから、通勤・通学で席に坐れたら坐禅を簡易にしてするというような取組みもよいことです。会社でトイレで便座に座って取組んだ人もいます。
リラックス、集中できない…
はじめはなかなかできないのも、続かないのも当然です。トレーニング、訓練していると思いましょう。また、集中以上にこのステップでは心身のリラックスを気にかけてください。
そうして、このステップは心身のリラックスと集中に取組むことに慣れるようにします。なお心身のリラックスと集中の高さを求めることは、次のステップ3から挑戦していきます。