ここまで、ステップ1では、次のことを一緒に見つめてきました。
- コミュニケーションとは何かを考える
- 無意識と第一印象の影響を知る
- 心を通わせる対話の意味と、現実の難しさを理解する
- そして、自分自身のコミュニケーション傾向を見つめ直す
学びの一つひとつを通して、あなたの中に、どんな小さな気づきが芽生えたでしょうか。気づきは、未来を変える最初の光です。
気づきは成長のはじまり
人は、「できていない自分」や「理想と違う現実」に気づくと、ときに落ち込んだり、自信を失いかけたりします。
でも、それは悪いことではありません。むしろ、「気づいた」ということ自体が、すでに変化への第一歩なのです。
知らなかった頃には戻れません。あなたは、もう新しい扉の前に立っています。焦らず、責めず、この気づきを優しく抱きしめて、一歩ずつ進んでいきましょう。
これから歩んでいく道
このプログラムでは、ここからさらに、次のステップへと進みます。
- 傾聴する力を高める
- 自己表現する力を磨く
- 適切な境界線を引く
- 感情を伝えるスキルを育てる
- トラブルを乗り越える対話力を養う
- 人間関係を育てるための実践を学ぶ
すべては、「あなた自身が、自分らしく人と関わるため」にあります。
あなたが自分を理解し、他者を理解しようとする限り、人とのつながりは、必ず少しずつ、豊かになっていきます。

このステップを終えるにあたり、小さなふりかえりをしてみましょう。
【 問いか け】
- ステップ1で印象に残った言葉や気づきは何でしたか?
- 今の自分に、どんな変化の種を感じていますか?
- これから、どんな意識を大切にしていきたいですか?
書き出してみると、自分の中で「何かが動き始めている」ことに気づけるかもしれません。

コミュニケーションは、誰かに勝つためでも、誰かに合わせ続けるためでもありません。あなた自身の心とつながりながら、他者と心の橋をかけ合っていくためのものです。
気づきを得たあなたは、すでに、昨日までとは違う自分です。さあ、次のステップへ進みましょう。
次は、「聴く力を高める ― 傾聴・共感・受容」へと歩みを進めていきます。