おわりに ~ 表現する力を日常に生かす

ここまでのこのステップでは、「自己表現の力」を育てるために、たくさんのことを学んできました。

  • 自分の思いを伝えるための構造(PREP)
  • 気持ちの乗せ方(感情表現・アイメッセージ)
  • 伝える姿勢(アサーション)を身につけ
  • そして、実際に「伝える」ことへ一歩を踏み出す体験もしてきました。

今、あなたの中には、以前よりも「言葉でつながる力」が確かに芽生えています。

これまでの学びを、自分の中に落とし込むために、次の質問にそって振り返ってみましょう。

1.印象に残ったセッションはどれですか?

  • なぜその回が心に残ったと思いますか?
  • その内容は、どんな場面で役に立ちそうですか?

2.実践してみて、自分の中にどんな変化がありましたか?

  • 思考・感情・行動…少しでも変わったことがあれば、それは何でしたか?
  • 自分に対する見方、相手に対する接し方は変わりましたか?

3.これからの日常の中で、どんなふうに使っていきたいですか?

  • 家族・職場・友人との関係において、「使ってみたい場面」はありますか?
  • どんなことを意識していきたいですか?

答えは完璧である必要はありません。大切なのは「これからも表現し続けよう」と決めることです。

これからのあなたへ ― 自己表現は人生を拓く力

人との関係の中で、私たちはしばしば、「言わないまま」「我慢したまま」で過ごしてしまいます。でも本当は、「伝える」ことが、新しい扉を開くカギになることもあるのです。

自己表現は、ただ「自分を通す」ことではありません。相手とより深くつながるための架け橋です。

  • 怒りではなく、願いとして伝える
  • 否定ではなく、理解を求める形で語る
  • 支配でも服従でもなく、「対等な関係」を目指して話す

そうした小さな言葉の積み重ねが、あなたの周囲に穏やかな「変化」を生み出します。

このステップのおわりに

ここまで丁寧に取り組んでくださったあなたに、心からの敬意と感謝を込めて──

あなたの声は、大切なものです。あなたの思いには、意味があります。表現することで、あなた自身の心も癒され、そして、誰かの心もあたたかくすることができるのです。

どうか、これからも恐れずに、あなたらしい表現で、人生と人間関係を育てていってください。

そして次のステップで、また新たな力を身につけていきましょう。

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