PREP法でわかりやすく伝える技術

あなたは「何を言いたいのか、よくわからない」と言われたことはありますか?

一生懸命話したのに、伝わらない。誤解されたり、途中でさえぎられたり……。そんな経験があるなら、伝え方の「順番」や「構成」を見直すことが、改善の鍵になるかもしれません。

このセッションでは、わかりやすく、簡潔に、相手に伝える技術として有名なPREP法(プレップ法)を学びます。

PREP法とは?

PREP法とは、話の順番や構造を整える伝え方の技術です。

  1. P=結論:まず、言いたいことをはっきり述べる
  2. R=理由:その理由や背景を説明する
  3. E=具体例:実例・具体的なケースを加える
  4. P=再主張:最後にもう一度、結論を繰り返す

たとえば、こんなふうになります:

  1. 「私は、◯◯だと思います(結論)」
  2. 「なぜなら、△△だからです(理由)」
  3. 「実際に□□という経験があります(具体例)」
  4. 「だから、やはり◯◯が大事だと思います(再主張)」

首長が明確で、話の軸がぶれず、相手にも理解されやすい形です。

PREP法を使った例文

例1:職場で意見を伝えるとき

  • 私は、この企画を再検討した方がいいと思います。
  • なぜなら、現状の内容では顧客のニーズに合っていないと感じるからです。
  • 先月のアンケート結果にも、使いにくいという声が多くありました。
  • だから、一度立ち止まって見直すことが必要だと思います。

例2:日常のお願い

  • 私は、出かける前に一言声をかけてくれると嬉しいです。
  • なぜなら、急にいなくなると少し不安になるからです。
  • こないだも気づいたらいなくて、びっくりしました。
  • だから、ひとことだけでも知らせてくれると助かります。

PREP法を使うメリット

  • 明確な構造:話が「論理的に」整理され、説得力が増す
  • 要点が伝わる:結論が先にあるため、聞き手が混乱しない
  • 誤解されにくい:具体例を交えることで、共感や納得を得やすい
  • 短時間でも効果的:短く話すときでもポイントを押さえられる

プレゼン・会議・相談・交渉・日常会話…、あらゆる場面で使える汎用性の高い技術です。

PREP法で話してみよう

次のテーマのうち、1つ選んでPREP法で短く書いてみてください。

  • 最近感じた「嬉しかったこと」
  • 日常で「お願いしたいこと」
  • 「こういう考え方が大切だと思う」こと

【 記入枠 】

  • P(結論)→
  • R(理由)→
  • E(具体例)→
  • P(再主張)→

できたら声に出して読んでみましょう。自然に伝わる感覚があるかチェック。


伝え方を少し工夫するだけで、「伝わらない」から「届く」へと、表現は進化します。PREP法はそのためのわかりやすさのレシピです。

次回は、これまでのアサーション、アイメッセージ、PREP法を統合して、人に向けて要求を伝えることに挑戦する「ミニ・プレゼンテーション実践」に取り組みます。

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