あなたらしい「つながり方」を見つけるために
これまでのセッションでは、信頼は「育てるもの」であり、「小さな習慣の積み重ね」が大切であることを見てきました。でも実際には、人によって
- どんな関係を大切にしたいか
- どのように距離を保つか
- どうすれば関係が長続きするか、には大きな違いがあります。
関係を「続ける力」は、人によってスタイルが違う
あなたの関係維持スタイルの気づきと育て

このセッションでは、あなた自身の関係維持スタイルを見つめ直し、より自分らしいつながり方を探る時間にしていきましょう。
次のステップでワークをしてみましょう。
ステップ1 これまでの関係をふり返る
次の質問に自由に答えてみてください。
- あなたが「長く続いている」と感じている関係は、どんな人との関係ですか?
- その関係では、あなたはどのような行動・習慣を心がけてきましたか?
- なぜ、その関係が続いたと思いますか?
- 逆に、「うまく続けられなかった」と感じる関係には、どんな共通点がありますか?
ここでの答えは、あなたの「関係スタイル」のヒントになります。
ステップ2 自分の関係スタイルを自己診断してみよう
以下のA〜Dのタイプのうち、あなたに近いものはどれでしょう?
A 共感重視型
- 特徴:相手の気持ちに寄り添い、距離を保ちつつ信頼を築く
- キーワード:優しさ、気づかい、繊細さ
B 維持努力型
- 特徴:まめな連絡、行動で関係を丁寧に育てる
- キーワード:誠実、習慣、一貫性
C 自然体型
- 特徴:無理せず自然な関係性を好み、深追いはしない
- キーワード:落ち着き、自由、安心感
D 自己主張型
- 特徴:関係の質を重視し、違和感があれば距離を調整する
- キーワード:明確さ、芯の強さ、判断力
必ずしも1つに決める必要はありません。自分の特徴に気づくことが目的です。
ステップ3 「育てたい関係」のイメージを描く
次の問いに、未来の自分を思い描くように答えてみてください。
- あなたがこれから育てていきたい関係は、どんな関係ですか?
- その関係を続けていくために、あなたができる「小さな行動」は?
- どんな言葉を、どんなタイミングで伝えると、関係はもっと温かくなりそうですか?
- 逆に、「この関係は距離をとったほうがいいかもしれない」と感じるものはありますか?
この問いへの答えは、今後のあなたの人間関係を整えていくための「羅針盤」になります。

関係を育てるのに、完璧なスタイルはいりません。大切なのは、「関係を育てたい」と思うあなたの気持ちです。その気持ちがある限り、方法はあとから育っていきます。
少しずつ、自分のつながり方を見つけて、あなたらしい人間関係をていねいに育てていきましょう。
次は、このステップの最後に、これまでの学びをふり返るまとめに入ります。