ストレスとは、そのメカニズムとは

ストレスは私たちに常にかかっているものです。

私たちの心と体は、自分の外と内から『ストレス=ストレッサー(身体的・精神的刺激)』を受けていて、それに対してバランスを保とうと、生理的なメカニズム(仕組み)が働いて反応しています。

学問的にはこのメカニズム(仕組み)のことを『ストレス』と言いますが、一般的にはストレッサーもストレスと呼ばれています。

ストレスのメカニズム

ストレスに対して心と体が反応して、まず警告反応を起こします。この時期を『警告期』と言います。

次に『抵抗能力』による『抵抗力』でストレスに立ち向かいます。この時期を『抵抗期』と言います。

そして、いま現在の『抵抗能力』の『抵抗力」での抵抗が限界になると『疲はい期』になり、心身は大きくバランスを失います。

警告期

受けているストレスに反応して心身が警告のサインを出します。

肩こりがする、なんとなく体調がすぐれない、疲れやすい、血圧が上がる・下がる、イライラする、やる気が出ない、ミスや物忘れが増える、などの状態が起きます。

抵抗期

ストレスに抵抗能力で抵抗するようになり、警告期に出ていた症状がいっそう激しくなったり、逆転して出るようになったりします。

血圧の異常が本格化する、血糖値が上がる、疲労感が興奮や脱力感に、内臓に異常が現われる、仕事を抱え込むようになる、仕事を休まなくなる、などの状態が起きます。

疲へい期

ストレスに抵抗能力では抵抗しきれなくなって、どうにもできないようになってきます。

物忘れ・ミスがひどくなる、集中できなくなる、病気に移行する時期で潰瘍などの体の病気になる、心の病気になるなどの状態が起きます。

メカニズムから考えるストレス対処

このことから、まず『抵抗能力』が高いと良いとわかります。ですから、日頃から『抵抗能力』を高めておく、低くしないことが大事です。

また『警告期』から『抵抗期』に進まないように、『抵抗期』から『疲はい期』に進まないように対処することが大事。『疲はい期』になったら特に特別な対処が必要だとわかります。