メンタルの現在地をチェックしよう
自分の「心の調子」を見える化する大切さ
体の健康は、発熱や痛みなどでわかりやすく知らせてくれます。でも、心の不調は、気づきにくく、つい後回しにしてしまいがちです。
心が疲れているときのサインは──小さな違和感、不安、イライラ、無気力、焦り、そして「なんとなく元気がない」という形で現れます。
この講義では、心のコンディションを簡単なチェックリストで点検し、「今のわたしの心の状態」を客観的に把握していきます。ここで得た気づきが、次のセルフケアの出発点になります。
メンタルセルフチェック
以下の項目に直感で答えてみましょう。
過去2週間のあなたの状態をふりかえって「当てはまることが幾つあるか」数えてみましょう。
- 朝起きるとき、気力がわかないことが多い
- 理由もなくイライラすることが増えた
- 楽しいと感じることが減った
- 人と会うのが億劫だと感じる
- 些細なことで自己嫌悪に陥ることがある
- 眠れない、または眠りが浅い日が多い
- 食欲が落ちたり、逆に食べ過ぎたりする
- 身体のだるさや疲れがとれにくい
- 何をしても楽しくない、虚しさを感じる
- 「どうせ自分なんて」と思うことがある
チェック結果をふりかえろう
チェックが3個以上ある方:
心が少し疲れているサインが出ています。今の自分を責めるのではなく、「疲れているんだな」と受け止めるところから始めましょう。
チェックが6個以上ある方:
かなり心のエネルギーが落ちている可能性があります。無理をせず、しっかりと自分を労わる時間をつくりましょう。必要に応じて、専門家への相談も視野に入れてください。
心のコンディションに「良い・悪い」はない
ここで大切なのは、心の状態に「良い」「悪い」とラベルを貼らないことです。
たとえば、疲れているときは、「回復が必要な時期」なのです。不安が強いときは、「今、安心感を必要としている心のサイン」かもしれません。
心が発している小さなサインに気づき、受け止めることそのものが、セルフケアの第一歩です。

今のわたしを一言で表すと?
この講義をふりかえって、今の自分を一言で表してみましょう。
たとえば──
- 「疲れてるなぁ」
- 「がんばりすぎたかも」
- 「少し休みたい」
- 「意外と大丈夫かも」
どんな言葉でも大丈夫。それが、今のあなたの、ありのままの心の声です。