日常の「心のクセ」をふりかえる

無意識に繰り返している「心のクセ」に気づこう

気づかないうちに

  • つい悲観的に考えてしまう
  • すぐに自分を責めてしまう
  • 些細なことでイライラしてしまう
  • 他人に過剰に合わせてしまう

こんなふうに、ある特定の思考・感情・行動のパターンを繰り返していることはありませんか?

この「パターン」こそが、あなたの『心のクセ』です。

心のクセは、あなたを守ろうとしてできたもの

心のクセは、「自分を苦しめる悪いもの」と思ってしまいがちですが、実は、過去の経験の中で、あなたが「なんとか生き延びるために身につけた習慣」でもあります。

たとえば

  • 子どもの頃に否定されることが多かった人は、「先に自分を責めて防衛する」というクセができるかもしれません。
  • 期待に応えなければ愛されなかった人は、「他人に合わせすぎる」というクセができるかもしれません。

心のクセは、かつて必要だった「生き抜く策」だったのです。

ただ、それが今のあなたにとって「生きづらさ」を生んでいるなら、これから少しずつ、やさしく見直していけばいいのです。

「クセ」に気づくだけでも大きな変化

心のクセに気づかないまま生きていると、同じような苦しみを何度も繰り返してしまいます。

でも、もしそのパターンに気づけたら

  • 自分を責める前に、ブレーキをかけられるかもしれない
  • 必死に他人に合わせるのではなく、自分を大切にできるかもしれない
  • イライラする前に、落ち着いて気持ちを整理できるかもしれない

「わたしの心のクセ」を探してみよう

日常の中で、次のような場面を思い出してみましょう。

  • 失敗したとき、どんなふうに自分に声をかけているか?
  • 他人に注意されたとき、どんな気持ちや行動が出るか?
  • 人間関係でストレスを感じるとき、どんなパターンがあるか?

思い出したら、以下のフレームに沿って書き出してみましょう。

クセを責めない。気づいたら、まず「ありがとう」

このワークで見えてくる「心のクセ」は、あなた自身が悪いわけではありません。

むしろ、「ああ、わたしはこうやって一生懸命がんばってきたんだな」と、ねぎらいの気持ちで受け止めてあげてください。

責めるのではなく、やさしく気づいてあげること。

それが、こころを変えていくための、もっとも確かな第一歩です。


  • 心のクセは、過去に身につけた「生きるための知恵」
  • クセに気づくことは、変化のための大きな一歩
  • 気づいたら、まず「今まで守ってくれてありがとう」と伝えよう