〜 体が教えてくれる心の声 〜
心と体は、切り離せないもの
普段の生活では、「心」と「体」は別々のもののように感じているかもしれません。
しかし実際には、心と体は深くつながっています。
- 心が疲れると、体も重たく感じる
- 体が緊張していると、心も落ち着かなくなる
この講義では、「体の感覚を通して心の状態を知る」という大切な視点を育てていきます。
心の疲れは、体にあらわれる
ストレスや不安、怒り、悲しみなどの感情は、体にこんなサインを出すことがあります。
心の状態 | 体のサイン |
---|---|
ストレス | 肩こり、頭痛、胃痛、食欲不振 |
不安 | 動悸、過呼吸、胸のつかえ、手足の冷え |
悲しみ | 倦怠感、涙もろさ、胃腸の不調 |
怒り | 筋肉のこわばり、血圧上昇、顔のほてり |
体は、心の状態をいち早く教えてくれる「こころのモニター」でもあるのです。
無意識に押し込めた感情は、体にたまる
私たちは、「感じたくない感情」を無意識に押し込めることがあります。
- 「こんなことで怒っちゃいけない」
- 「不安なんて感じるべきじゃない」
- 「悲しんでる場合じゃない」
でも、感じなかったことにした感情は消えません。行き場を失ったエネルギーは、体のどこかに蓄積され、痛みや不調として現れることがあるのです。
だからこそ、体の声に耳を傾けることは、心を癒すためにも、とても大切なことなのです。

いまの体をスキャンしてみよう
1分ほど、目を閉じてリラックスしてみましょう。
深呼吸をしながら、頭から足先まで、順番に意識を向けていきます。
- いま、肩や首に力が入っていませんか?
- 胸のあたりは、軽いですか?重いですか?
- 胃やお腹に、緊張や違和感はありませんか?
- 手足は冷たいですか?温かいですか?
- 全体的に、どんな感じがしますか?
感じたことを、ノートに自由に書き出してみてください。
ポイント:良し悪しで評価しない。ただ「気づく」だけでOKです。
体と仲良くなれば、心も整っていく
身体にやさしく意識を向けると、自然と心も落ち着いていきます。
- 疲れを感じたら、しっかり休む
- 緊張に気づいたら、深呼吸する
- 重たさを感じたら、ストレッチや散歩でほぐす
そんな小さな積み重ねが、心と体のバランスを取り戻す第一歩になります。

- 心と体は深くつながっている
- 感情は体にサインとしてあらわれる
- 体の声を聞くことは、心のセルフケアでもある