~ 心の声を文字にして受けとめる
「感じる」ことを、ちゃんと感じていますか?
現代社会では、私たちは「考えること」には慣れていても、「感じること」を丁寧に受けとめる時間をなかなか持てません。
- 忙しさに追われて、感情を無視してしまう
- ネガティブな感情を押し込めてしまう
- 表面的な感情だけでごまかしてしまう
でも、本当に心を整えたいなら、「感じること」と向き合う時間が不可欠です。
この講義では、そのためのやさしい方法──「感情日記」をご紹介します。
感情日記とは?
感情日記とは、その日に感じたことを、できるだけありのままに書き出す習慣です。
書く内容にルールはありません。
- うれしかったこと
- イライラしたこと
- なんとなくモヤモヤしたこと
- 急に寂しくなったこと
小さなことでも大丈夫。言葉になりにくければ、単語だけでも、絵でもかまいません。
大切なのは、「感情に名前をつける」ことです。
なぜ、感情日記が役立つのか?
- 感情を言葉にすることで、心の整理ができる
- 「今の自分が何を感じているか」に敏感になれる
- 押し込めた感情にやさしく気づくことができる
- 自分に対する理解とやさしさが育つ
感情は、言葉にして初めて、「自分のもの」として抱きしめることができるのです。

今日から始める「感情日記」
今日から、感情日記をつけてみましょう。
【 記入例 】
- 今日、一番心に残ったできごと
- そのとき感じた感情(できるだけ具体的に)
- その感情に、ひとことメッセージをかけるとしたら?
たとえば──
今日の出来事 | 感じた感情 | 感情へのひとこと |
---|---|---|
上司に注意された | 恥ずかしい、悔しい、不安 | 「がんばろうと思ってたから、悔しかったんだね」 |
できるだけ、「よかった・悪かった」で判断せずに書くことがポイントです。
ただ「そう感じた自分がいる」それだけをやさしく受け止めてあげましょう。
続けるコツ
- 毎日でなくても大丈夫。できるときだけでも続けることが大事。
- たった3行でもOK。完璧を目指さなくていい。
- 誰にも見せる必要はありません。自由に、あなたのために書くものです。
感情日記は、「自分との対話を続けるための小さな習慣」です。
続けていくうちに、驚くほど自然に、自分を理解し、受け入れられる力が育っていきます。

- 感情日記は、心を整えるためのやさしい習慣
- 感情に「名前」をつけてあげるだけで、心はほっとする
- 書くことを通して、自分との信頼関係を育てよう