― 今の自分には、どれくらいの余裕があるのか?
私たちの心には、目には見えない「コップ」があるようなものです。
このコップには
- 不安や疲れ、ストレス、モヤモヤ
- 感情、思考、人間関係でのやり取り、が、毎日少しずつ注がれていきます。
この「心のコップ」に余裕があるときは──
- 人にやさしくできる
- 自分の気持ちにも目を向けられる
- 困難にも柔軟に対応できる
けれど、コップがいっぱいのときは──
- ちょっとしたことでイライラしたり
- 涙が止まらなかったり
- 考えがまとまらなくなったりする
つまり、「心のコップの容量」や「今の満たされ具合」「中身の状況」を知ることは、自分の心の限界や状況、可能性を理解する第一歩です。
あなたの心のコップは、今どうなっていますか?
- どれくらいの大きさがありますか?
- いま、どれくらい水が入っていますか?
- どんなことがどれくらい入っていますか?
- 何がコップをいっぱいにしていますか?
- どんなことがコップを少し空けてくれそうですか?
このように、「心のコップ」を意識することで、自分のストレスレベルや心理的余裕を、日々チェックできるようになります。

「わたしの心のコップを見てみよう」
【 自分への問いかけ 】
- 今、私の心のコップはどれくらい満たされている?(%で答えてもOK)
- その中に、どんな感情や出来事が入っている?
- コップの水を減らす(心を軽くする)には、何ができそう?
- コップを大きくする(心の余裕を増やす)には、どんなことが必要?
【 ワーク記入例 】
質 問 | わたしの答え |
---|---|
今のコップの満たされ具合 | 80%(もう少しで溢れそう) |
中に入っているもの | 疲れ、不安、考えすぎ、気を使いすぎ |
減らす方法 | 一人になる時間を作る、深呼吸、泣く |
大きくするには? | 人に頼る練習、完璧を目指さない、自分を許す |
心のコップを「空ける・育てる・守る」
このプログラムでは、 自分の心の状態に気づき、 少しずつ心のコップを空け、ときにはコップ自体を育てて、自分を守る力を身につけていきます。
あなたの心があふれてしまわないように。あなたが、あなたの心に優しく寄り添えるように。

- 心のコップとは「心の容量」のたとえ
- コップがいっぱいかどうかを日々意識することで、自分を守れる
- コップを空ける・大きくする・守ることが、自己理解とセルフケアの基礎になる