~ ステップ1で気づいた「心のクセ」を、さらに深く理解する
ステップ1で、あなたはすでに──
- 出来事に反応して浮かんでくる考えや気持ち
- 日常で繰り返される「心のクセ」
に気づく練習をしてきました。
つまり、「自動思考」に対して、自然と意識が向けられる土台ができています。
ステップ2では「自動思考のしくみ」をさらに深く理解
今回のステップでは、この「心に瞬間的に浮かぶ思考」を、より具体的に体系的に整理していきます。
なぜなら、無意識に浮かんでいる自動思考に「気づき、理解する力」を高めると、ネガティブな感情や行動に巻き込まれにくくなるからです。
自動思考とは?(復習+発展)
自動思考とは──
- 出来事に対して無意識に湧き上がる「瞬間的な考え」
- その考え方が、感情や行動に大きな影響を与えている、でしたね。
さらにステップ2では、この自動思考が「どのようなクセを持っているか」「どんな仕組みで感情を生み出しているか」を掘り下げていきます。
ネガティブな自動思考の典型パターン
実は、自動思考には「よくあるクセ」があります。
例えば──
- すぐに最悪のシナリオを想像する
- 他人の態度を悪い意味に受け取る
- 自分を過剰に責める
これらはすべて、無意識のうちに「認知の歪み」(思考のゆがみ)というパターンに陥っている可能性があるのです。

ステップ1のふりかえり+今回の視点
- ステップ1でふりかえった「心のクセ」を思い出してみましょう。
- そこにどんな自動思考が隠れていたか、もう一度、意識してみてください。
【 問いかけ例 】
- あのとき、瞬間的に浮かんだ考えはどんなものだった?
- その考え方は、事実そのものに基づいていた?それとも解釈だった?
このように少し深く掘り下げることで、あなた自身の思考のクセが、よりクリアに見えてきます。
自動思考に気づき、整える力を育てていく
自動思考は、変えるのではなく、まず「気づく」ことがすべてのスタートです。
- 気づければ、巻き込まれずにすむ
- 気づければ、選び直すことができる
ステップ2では、この「気づく力」と「選び直す力」をさらに実践的に育てていきます。
次の講義では、自動思考にありがちな「認知の歪み」について、具体的にチェックしていきましょう。

- ステップ1で気づいた「心のクセ」は、自動思考によるものだった
- 自動思考に気づき、理解することで、心の自由度が高まる
- 次は「認知の歪み」を具体的に見ていこう