考え方のクセ:10の『認知の歪み』チェック

心を苦しめる思考パターンをやさしく発見する

前回、自動思考について学びました。ここではさらに一歩進んで、「どんなクセが自動思考を生み出しているのか」を具体的に探っていきます。

認知の歪みが心に与える影響

認知の歪みが強くなると──

  • 不安や怒り、悲しみが必要以上に大きくなる
  • 自分や他人に対して否定的になりやすくなる
  • 生きづらさ、孤独感、絶望感を抱えやすくなる

しかし、認知の歪みに気づくことができれば、苦しみを生み出している「心のメガネ」を外すことができるのです。

10の認知の歪みチェックリスト

次に、代表的な「認知の歪み」のパターンを紹介します。

自分に当てはまりそうなものがないか、やさしくチェックしてみましょう。

わたしの「認知の歪み」チェック

次の問いに答えてみましょう。

  • 最近、不安やイライラ、落ち込みを感じたできごとは何でしたか?
  • そのとき、どの「認知の歪み」が出ていたと思いますか?
    (※複数当てはまってもOKです)

【 記入例 】

書き出すことで、「心のクセ」を客観的に見られるようになり、変化のきっかけがつかめます。

認知の歪みは「直す」より、まず「気づく」

ここで大切なのは、認知の歪みを「悪いもの」として責めないことです。

  • ストレスが高まったときには、誰にでも起こる自然な反応です。
  • 気づいたときに「またやってるな」とやさしく微笑んであげましょう。

気づくことだけで、心の自由度は確実に上がっていきます。


  • 認知の歪みとは、ものごとを偏って捉える心のクセ
  • 代表的なパターンを知り、認知の歪みに気づこう
  • 気づくことは、心を軽くするための第一歩