〜 心にやさしく、しなやかな土台を作る
このステップ2では、ネガティブな思考パターンに気づき、変化のきっかけをつかむためのさまざまな技法を学んできました。
- 自動思考に気づく力
- ビリーフを問い直す力
- リフレーミングで意味づけを変える力
- 事実と解釈を分ける力
- やさしいツッコミで思考を整える力
など、これらすべては「新しい考え方」を育てるための土台になっています。
「考え方を変える」とは、どういうことか?
考え方を変えるとは、ただ「ポジティブになれ」ということではありません。
「もっと自由に、しなやかに、柔らかく世界を見ることができるようになる」ことです。
- ひとつの見方にとらわれず
- 自分を否定せず
- 状況に合わせて、柔軟に意味づけを選べる
そんな「新しい心の使い方」を、これから少しずつ育てていきましょう。
新しい考え方を育てる3つの習慣
① 気づく習慣
まず、「自分は今、どんな考え方をしているか」に気づくこと。
- 自動思考をキャッチする
- ネガティブな意味づけに気づく
- 「事実」と「解釈」を分けてみる
気づけた瞬間から、思考に巻き込まれるのではなく、「自分で選び直す」自由が生まれます。
② やさしく問いかける習慣
次に、「本当にそうなの?」とやさしく問いかけること。
- それは事実?それとも解釈?
- それは絶対に正しい?例外はない?
- 他にどんな見方ができる?
やさしい問いかけを重ねることで、心の柔軟さが育ち、感情に飲み込まれにくくなります。
③ 新しい意味づけを試してみる習慣
最後に、リフレーミングやビリーフの書き換えで得た「新しい見方」を、少しずつ試してみること。
- 「もしかしたら違うかも」と考えてみる
- 「別の視点で見たらどうだろう」と探ってみる
- 「未来のわたしならどう見るだろう」と想像してみる
この小さなチャレンジの積み重ねがあなた自身の新しい思考パターンを育てていきます。

わたしの「新しい考え方」をデザインしよう
ここまで学んだことを活かして
「これから自分が大切にしたい考え方」を自由に言葉にしてみましょう。
【 記入例 】
- 「失敗は成長の一部だと受け止める」
- 「完璧じゃなくても、わたしには価値がある」
- 「ひとつの見方にこだわらず、いろいろな可能性を探してみる」
- 「ネガティブな感情も悪者にせず、やさしく受けとめる」
書いたら、できれば毎日一度、読み返してみてください。
少しずつ、「わたしの新しい考え方」が心に根づいていきます。
思考は「育てる」もの
- すぐに完璧に変わらなくてもいい
- 迷ったり、揺れたりしてもいい
- 小さな変化を、何度も何度も積み重ねていけばいい
思考は「努力で無理やり変えるもの」ではなく、「やさしく育てるもの」です。
そのことを、どうか忘れないでください。

- 新しい考え方とは、より自由に柔らかく世界を見られる力
- 気づく・問いかける・試してみる、の3つの習慣がカギ
- あなたは、自分の思考を育て直す力をすでに持っている