人生態度の改善法‐他者への思いやり・親切

自分への肯定的な存在認知は、自分から自分へだけでなく、他者へ肯定的な存在認知を送ることでもできます。これは、とても大事なことでもあります

小さな思いやり・親切の言動を

普段の日常の生活の中で、人への小さな思いやりの言葉がけ、人への親切をするようにします。

だれに?

  • 家族にできるなら家族へでもいいですし、買い物のときのレジ担当の人へなど出先で単発で出会った人へでもよいです。
  • 葛藤のある相手には心のハードルが高かったり、ネガティブな反応が返ってくることもありえるので、葛藤のない相手へすることを優先します。
  • 思いやりや親切の言動を特別な感情があると勘違いされるケースもあるので、異性やカン違いされそうな相手には気をつけるようにします。

自分がネガティブなときこそ

こういう行為によって人からもらえる感謝の言葉や笑顔などは、自分にとって大きな肯定的な存在認知になります。また、こういう行為をする心自体が自分に与えるプラスの効果もあります。

私・森信人の場合、たとえば、幼い娘を思いやり、娘に笑顔になってほしい、喜んでほしいと思い、日々、接したことで、娘からたくさんの「パパ、大好き」とハグをもらえることになりました。

それは、自己否定にとらわれていた私への大きな癒しとプラスへの変化のエネルギーをくれました。

また、スーパーなどのレジで、店員の人に「ありがとう」やプラスの一言をかけ、店員さんから返って来る笑顔、感謝の一言にも、肯定的な存在認知とプラスのエネルギーをいただいてきました。

参考「無財の七施」

思いやり、親切の行動の参考に。無財の七施(むざいのしちせ)は、仏教で大いなる果報をえられる、徳を積むためと勧められていることです。

眼施(がんせ)

優しく慈しみに満ちた眼差しを人や生き物におくる

和顔施(わげんせ)

喜びが表れた、やわらかで穏やかな顔つき・表情を、人や生き物におくる

愛語施(あいごせ)

優しい言葉づかいで、プラスに認める言葉、思いやりの言葉を人や生き物におくる

身施(しんせ)

人や生き物の助けになることを身をもってする

心慮施(しんりょせ)

人や生き物に心をくばり、それぞれの人や生き物の立場で人や生き物のことを考える

牀座施・床座施(しょうざせ)

座をゆずる。座は坐る場所だけでなく、順番や職や地位などの場合もあります

房舎施(ぼうしゃせ)

人や生き物が苦難をしのげるように場を提供する

例えば、身近な人へや日常でお店に行ったときの店員さんなどへ、優しい眼差し、笑顔で「ありがとう」で、眼施、和眼施、愛語施になります。

お年寄りなどに席を譲ったりレジなどの順番を譲ると、床座施(しょうざせ)になります。

「他者への思いやり・親切」の実践

しましょう!

今日または明日から、どんな人にどんなとき、どんなことをしていこうか、今、少し時間をとって考えてみましょう。ノートに書き出してみるのもよいです。そして、実際にしましょう!