過去も変えられる、変えましょう

「過去を変えたい」、そう思うことはないですか? 

世間一般では、またカウンセラーなどによっても「他人と過去は変えられない」と言われることがあります。でも、「過去」は変わります、変えられます。

「過去」とは何か

第一に

「過去」とは、過ぎ去った出来事に対する今の自分 による認識で、認識はその過去の出来事をどう解釈しているかにもとづいています。

ですから、その出来事への今の解釈が変われば、その認識は変わります。同じ出来事が違う出来事として認識されることになります。「過去」が変わります。

第2に

たとえば「自分はいつも人と別れることになる」と自分についての評価を持っていると、脳は別れた人との記憶を選びだし、その評価通りと思うようになる物語を「過去」としてつくり出します。

脳は、今、持っている評価を正しいと証明するように記憶を選びだし物語をつくり思い出させるのです。ですから、意識・無意識に持っている評価が変われば思い出す「過去」のありようが変わります。

未来に「過去」を変えましょう

「過去は反省するもので、後悔するものではない」という言葉があります。「過去」は、今とこれからをよくするために反省するためのもので、後悔するものではないということです。

「自分」が変わると「過去」は変わる

自分がしている解釈や、自分への評価、肯定感が変われば、「過去」は違う「過去」になったり思い出されなくなります。

解釈を変えて「過去」を変えよう

ステップ2の論理療法やリフレイミングなどで、過去の出来事へのビリーフ、解釈が変われば「過去」は変わります。

例えば「苦しかったけれど、あの出来事のおかげで、今のように成長することができた」等とポジティブな解釈になれば、「過去」はネガティブな思い出ではない「過去」になります。

人生態度を変えて「過去」を変えよう

人生態度の改善方法で、自己肯定・他者肯定の人生態度になってくれば、過去はそういう自分への評価にそった記憶、物語のように思い出されるように変わります。

今の自分、自分の人生への肯定感が高くなれば、さらにポジティブな解釈も可能になります。脳は、マイナスの自分への評価のときとは違うように記憶を選びだし「過去」をつくるようになります。