前ページのセッションで、代表的なラケット感情について学びました。
このページでは、さらにラケット感情にはどういうもの、場合があるのか知りたいときに役立つよう、人生態度の種類別に、数を多く紹介します。
ラケット感情ではなかったら問題はないですが、思い当たるものがあったら、それはニセの感情のラケット感情に影響されているいる可能性があります。
思い当たるものは、今後の注意としてノートに書いておきましょう。
I’m OK, You’re OKの場合
ラケット感情はありません。
I’m not OK, You’re OKの場合
- 心配・不安:必要以上に心配して落ち着きがなくなる
- 後悔:誤りや怠りをいつまでもくよくよと後悔する
- 自己卑下:必要以上に自分をへりくだり、攻撃を回避する
- 罪悪感:対手がそれほど気にしていないことに罪悪感を感じて自分を責める
- 劣等感:相手に迷惑をかけた時、必要以上に相手より劣っていると考える
- 甘える・すねる:相手への過剰な依頼心、すねたりひがむ感情を持ちやすい
- 恥辱・不真面目:人からの批判を不名誉に思い、はずかしめを受けたように思う
- 羨望:人のほうが自分より恵まれていると思って妬みや羨望で心をふさぐ
- 傷心:適切な評価が与えられないと心を傷つけられた気持ちになる
- 憂鬱・悲しみ:人から攻められると理解を得る努力をせずに憂鬱や悲哀を感じすぎる
- 悲哀:努力が報われない、自分が理解されないと、しみじみと悲しくなる
- 憐れみ・同情:相手を必要以上に不憫に思ったり、気の毒に思ったりする。
- 混乱・困惑:自分の思いつきや気ままな言動で起きたことについて混乱・困惑する
I’m OK, You’re not OKの場合
- 優越感:自分に落ち度があるときも、相手を批判して自分は優れているという態度をとる
- 競争意識:正当な力関係で競うだけでなく、常に不当な思いがちらつく
- 批判・非難:自分に不都合なことが生じた時、自分の基準からそのことを規範・非難する
- 怒り・攻撃:自分に非があること、仕方のないことでも、怒りによる攻撃をする
- 冷静:自分の感情を必要以上に押し込め、他の人に非があるように結論づける
- 片意地・拒絶:周囲のアドバイスや行為をかたくなに拒絶しすぎてしまう
- イライラ:どうしようもない状況でも気がせいてイライラし周囲に嫌な感情を振りまく
- 独善性:他の人に仕事を任せることができず、他の人の失敗を不快に感じる
- 憤り:自分の問題なのに自分だけで責任を取らされたと憤慨する
- 癇癪:わずかな問題でも、うまく運ばないことに癇癪を起こす
- 嫌悪感:相手との問題が生じた時、相手への嫌悪感で不快な感情を持ち続ける
- 緊張感:問題が発生した時、相手を否定的にとらえ、その場の雰囲気を張りつめさせる
- 疑い:人からの行為を裏に何かあるのではないと疑う
- うらみ:他人によって生じた自分の問題を、解決をしようとするより相手をうらむ
I’m not OK, You’re not OKの場合
- 落胆:批判や非難に対して必要以上に自信を無くし落ち込んでしまう
- 孤独感・見捨てられ感:問題が生じた時、誰も相手にしてくれないと思いこみ、ふさぎ込む
- 疲労感:努力が報われないことに、いつまでも疲れを感じ続けてしまう
- 恐怖:環境要因によって生じた自身の不安定な気持ちを、さらに悪い方へ想像しておびえる
- 焦り:何とかしなければと焦り過ぎ、問題解決や目標達成のための思考や行動ができない
- 不完全:何をやっても心の中に常に満たされない気持ちを持ち続けてしまう
- 敗北感:懸命に努力しても、充実した気持ちを持てず、敗北感を感じてしまう
- 絶望感:批判や指摘を受けると、存在価値を認めてもらえなかったように感じ希望を失う