〜まっすぐに認めてもらいたかった、わたし
なぜ自己否定や他者否定をしてしまうのか?
人生態度には
- I’m OK, You’re OK
- I’m not OK, You’re OK
- I’m OK, You’re not OK
- I’m not OK, You’re not OK
という4種類のパターンがあることを学びました。
このうち、自己否定や他者否定の強い態度を持つと、私たちは無意識に苦しみを感じやすくなります。
では、なぜ、人は自分を否定したり、他人を否定するようになってしまうのでしょうか? 実は、そこには人からの「存在認知」を求めた心が働いているのです。
否定とは、認めてもらいたい思いだった
前のセッションで、子どもの頃、人は親や周囲から思うような存在認知が足りないと感じると、自分や他者をOKじゃないとした感情での行動をしてでも認知を得ようとすると学びました。
つまり、「否定は、私を認めてほしい」という思い。それも、そうは言えずに身につけたニセの感情(ラケット感情)表現からのものなのです。
自己否定・他者否定は「痛みを避けるための戦略」
また、子どもの頃そうしたのは、そうしないと辛くなるからでもありました。つまり、痛みを避けるための、子どもなりの戦略からのことでした。
誰もが子どもの頃から持っている「存在認知」への思い
- 観ていてほしい
- そのままを受け入れてほしい
- 理解してほしい
否定する心を抱きしめよう
自己否定する自分、他者否定する自分を否定しがちですが、まず、そういう自分を責めたり否定しないようにしましょう。
あなたにもし、自己否定、他者否定の心が現われるとしたら、その根は、子どもの頃のあなたが、子どものあなたを一所懸命に守ろうとしたからなのですから。

否定の奥のわたしの本当の思いを見つめてみよう
【 自分への問いかけ 】
- あなたは、自己否定や他者否定していることが何かありますか?
- 自己否定や他者否定するようなことを、最近、してませんか?
- その否定する気持ちやことに、実は
自分をありのまま受け入れてほしい、認めてほしいという思いはありませんか?
本当の思いにはなかなか気づけないかもしれません。
ふりかえるときは、自分を責めるのではなく、自分をやさしく包むようにして、「よくがんばったね」と声をかけるような気持ちで向き合ってみましょう。
本当の思いに気づくことは癒しの一歩
自己否定にしろ、他者否定にしろ、自分の心は苦しみのエネルギーの中にあります。本当の思いに気づくことは、そのエネルギーから自分を救い出してくれます。
ニセの感情(ラケット感情)に動かされている自分を癒して、自己否定、他者否定からも抜け出していく道になります。

- 自己否定、他者否定する自分を否定しない、責めない
- 自己否定や他者否定の根っこは、人に受け入れてほしいと求める思い
- 否定する心の奥にある本当の思いに気づき抱きしめよう