心理ゲームは、相手を都合よく操作・利用しようと起こされるやり取り、関わりです。
心理ゲームの元は
ステップ3で学びましたが、人は幼少期に存在認知に満足できないと、自分や相手へNot Okのニセの感情のラケット感情で振る舞い存在認知を得ようとするようになります。
そして、「自分はNot OK」や「他者はNot OK」をもっていると、何歳になっても人間関係でそうする場面をつくるようになることがあり、それを心理ゲームと言います。
心理ゲームの目的、結末はネガティブ感情
心理ゲームを仕かける人は、Not OKのニセの感情のラケット感情の振る舞いで存在認知を得ることを、無意識の隠れされた目的としています。
つまり、その関わりで、「自分はOKではない」か「あなたはOKではない」か「自分もあなたもOKではない」になるシナリオを無意識にもっています。
ですから、心理ゲームに参加した人の結末は、シナリオのようにゲームが進むと、自分か相手、または両方がネガティブな感情になります。
心理ゲームについて理解する主なメリット
こういう心理ゲームについて理解して対処できるようになると、次のようなメリットがあります。
- 自分がゲームをしていたら、気づき、止められる・しなくなれる
- 誰かのゲームに乗っていたら、気づき、止められる・乗らなくなれる
- そうして、結末のネガティブな感情を感じないで済む
- 対人関係のトラブル、問題行動を起こす人の理由がわかり、人への理解力が増す
- そうして、トラブル・問題の発生を減らせる・なくせる
- 必要以上に自分や他者を責めないようになれる
人生態度ごとの心理ゲームの目的の状態・感情
心理ゲームを仕かける人は「I’m OK, You’re OK」以外の人生態度それぞれで、やり取り、やり取りの結末で、その人生態度である状態、感情になることを目指して、心理ゲームを仕かけます。
I’m not OK, You’re OKの人生態度のとき
- 目指す状態:私はOKではない、あなたはOK
- 目指す主な感情:後悔、 心配、 不安、羨望、自己卑下、罪悪感
I’m OK, You’re not OKの人生態度のとき
- 目指す状態:私はOK、あなたはOKではない
- 目指す主な感情:怒り、嫌悪、優越感、競争意識、義務感
I’m not OK, You’re not OKの人生態度のとき
- 目指す状態:私もあなたもOKではない
- 目指す主な感情:落胆、焦り、恐怖、敗北感、 絶望感
たとえば、I’m not OK, You’re OKの人生態度の人が「私はOKではない、あなたはOK」という状態、後悔などの感情にゲームの終わりでなるように心理ゲームを起こします。
心理ゲームは繰り返えされる
心理ゲームは、クセのようになって無意識に起こします。日常の暮らしの中で繰り返し行われて、繰り返し自分や他者をネガティブにさせます。
なので、ほっておくとネガティブな感情が積み重なって、どんどん精神的につらくなり、状況も悪くなっていってしまいますから、早めに発見して対処したほうがよいものです。