心理ゲームの改善方法・対処方法

心理ゲームを日常的に繰り返していると、日々の暮らしが辛いものになるので、改善法、対処法をさらに説明します。そうするのは、私の経験があるからです。

私がうつ病になったのは、元妻が結婚する前から強い「あなたはOKではない」の人生態度で、毎日毎日、迫害者型の心理ゲームを私に仕かけてきて、私はそれに毎回、まともに応答して、毎日、繰り返し繰り返し、苦い感情、自己否定の思いになっていたからでした。

私はそれで「もう、生きていたくない」と頭に浮かんでくるまでになりました。ですから、心理ゲームの怖さを身に染みて感じています。

根本的な改善方法「人生態度」を高める

ステップ3の人生態度の改善方法に取組んで人生態度を高めていきます。

自分が心理ゲームをしている場合だけでなく、実は、心理ゲームを仕かけられる側、特に応答するのは、そちら側の人にも、人生態度に「Not OK」がある可能性があります。

繰り返し応答して、繰り返しネガティブな感情になるとしたら、特にその可能性があります。

日常におけるゲームへの注意、対処

そして、日々のゲームについては次のような方法をします。

読みながら、ノートにこれからこうしていこうと思うことがあったら書きましょう。

自分のゲームを自覚して回避する

心理ゲームは繰り返しています。繰り返しに気づき、自分がどういうときにどのように起こしているかを気づいて自覚します。そして、次のような方法をしていきます。

  • ゲームをしてしまう相手や場からは距離を置くようにする
  • その相手や場と関わるときは、意識的に理性的、冷静でいるように心がける
  • もしゲームが始めてしまったら下記の「心理ゲームを中断する方法」をする

人のゲームには乗らない・応答しない

同じ人が同様のパターンで心理ゲームを仕かけてきます。心理ゲームがされていることと、そのパターンに気づくようにします。そして、次のような方法をしていきます。

  • ゲームを繰り返している人からは距離を置く
  • その人と関わるときは、意識的に理性的でいるように心がけ、ゲームを仕かけてきたら反射的に応答しないでゲームに乗らないようにする
  • もしゲームが始まってしまったら下記の「心理ゲームを中断する方法」をする

心理ゲームを中断する方法

ゲームが始まってしまったら、次のいずれかをします。

  • ゲームの場からいなくなる
  • 進行に関係ない突飛な言動やヒョウキンな言動をする
  • 自分の反応は控えて第三者の「救援者」を呼び登場させる

または、自分の役割によって、冷静に次のような対応をして、役割を演じることをやめてしまって、ゲームが進まないようにします。

  • 犠牲者の場合:自分をディスカウントせずに、条件付で反応する
  • 迫害者の場合:相手をディスカウントせずに、条件付の発言をする
  • 救済者の場合:参加者の誰をもディスカウントせずに、双方の自発的な気づきと行動をもたらす関わりをする

本来の価値より値引く行為を「ディスカウント」すると言います。条件付とは、その問題だけ、この部分と限定して、会話をすること、反応することです。

そして、中断した後に肯定的な言葉や態度での関わりあいを持つようにしていくと再発することが減っていきます。

心理ゲームの感情は引きずらないようにする

心理ゲームが終わりまで行ってしまって結末の否定的な感情を感じたら、その感情を引きずらないようにして、できるだけ早めに気持ちを切り替えるようにします。

引きずって否定的な感情の中にいると、ますますゲームを繰り返すことを強化してしまいます。

ディスカウント行為を意識してしない

本来の価値より値引くディスカウント行為は、心理ゲームを仕かける人が仕かけるためにしている場合と、乗せられてしまう人もしている場合が多いので、日ごろから意識してしないようにします。

あなたがする傾向があるものがないか考え、あったらこれからはしないように心がけましょう。

自分をディスカウントする行為

  • 自分の人格や能力を否定的に考える・表現する
  • 自分の品性や品格を下げる言動をする
  • 自分で考えずに、人に頼り、自分でしない
  • 自分の能力を十分に活かさないですます
  • 人の興味や評価を得ようと、自分を犠牲にするような行為をする

他者をディスカウントする行為

  • 何かと人を批判することをみつける
  • 人の人格を攻撃する言動をする
  • 口を出し手を出し、相手ができることを相手にさせない
  • 相手の成長をはばむ
  • 自分を優位に感じるために、人を利用する

出来事、問題の重要性をディスカウントする行為

  • 危険の予測をしない
  • 問題解決に努めない
  • 何事も悪く評価する

ゲーム者に肯定的なストロークを与え続ける

そして、心理ゲームを仕かけてくる人に次のように日頃、接することも有効です。

肯定的ストロークとは、受け取った相手が肯定されたと受け取る言葉や態度・表情です。

心理ゲームをする人は、肯定的なストロークをもらえることが少なかったり、なかったためにNot OK感情を高めてしまって、人へ存在認知の求め方がゆがんでいる状態になってしまったのです。

ですから、肯定的なストロークを与え続けあげて、Not OK感情が減るように、存在認知の求め方のゆがみがなおるように接していってあげることで、ゲームをしないようになってくる可能性があります。

当事者同士で心理ゲームについて話し合う

心理ゲームを仕かけている人が自分がそうしていると認めるのは難しいですが、この方法もあります。可能ならば、とても望ましい方法です。

心理ゲームを仕かけてくる人と、心理ゲームというものをしていること、そして、ゲームのパターンについて話し合い、繰り返されている状況に共通認識を持ち、ともに対処していくようにします。

このセッションを学んで、心がけよう、していこうということをノートに書いてみましょう。できるだけ「こういうとき、こうする」と具体的な行動で書きましょう。