心理ゲームを回避・中断するための対処法

― 自分のゲームも、他者のゲームも、巻き込まれずに越えていく

心理ゲームは、

  • 自分が誘いを出す場合もあれば
  • 相手が誘ってくる場合もあります。

どちらにしても、気づいた時点で、巻き込まれるかどうかを選び直すチャンスが訪れます。

「自分が誘う」「相手が誘ってくる」両方を意識する

  • 自分が誘ってしまいそうなとき
    必要な意識:自分の感情や欲求に気づき、ストレートに伝える
  • 相手が誘ってきたとき
    必要な意識:相手の感情に巻き込まれず、冷静に境界線を保つ

心理ゲームを回避・中断する5つのステップ

1 気づく(第一発見)

  • 自分の中に「言い訳・期待・もやもや」が出たとき
  • 相手から「試すような言動」や「責めるような態度」が来たとき

「あ、これはゲームの入り口かも」と意識する。

2 深呼吸する(間をつくる)

  • その場で反射的に反応しない
  • 3秒でもいいので、呼吸を意識して心に「間」をつくる

この間が、ゲームを止めるためのスペースになる。

3 自分に問いかける(内省する)

  • 「私は今、何を感じている?」
  • 「本当は、何を伝えたい?」
  • 「この言葉は、相手にどう届くだろう?」

👉 自分の本音に触れ、無意識の反応から抜け出す。

4 対等な立場を選び直す

  • 迫害者にもならず
  • 被害者にもならず
  • 救済者にもならず

「私は私、あなたはあなた」という対等な立場を意識。相手を変えようとせず自分の選択に集中する。

5 必要なら静かに距離を取る

  • 相手がどうしてもゲームを仕掛け続けるときは、無理に乗らず、やさしく距離を取る。

たとえば

  • 「この話はまた別の機会にしようか」
  • 「ちょっと今、考えさせてほしい」

ゲームに乗らない選択は、逃げではなく、自分を大切にする勇気です。

過去のゲームを5ステップで振り返ってみよう

【 自分への問いかけ 】

  • 最近巻き込まれた(巻き込まれそうだった)やり取りを思い出してみましょう。
  • そこに、5ステップを適用してみるとどうだったでしょうか?

【 ワーク記入例 】

ゲームを越えるあなたへ

心理ゲームを回避・中断する力は、

  • 相手を変えるためのものではありません。
  • 自分を責めるためのものでもありません。

それは、「私は自由に、誠実に、心地よく生きる」ための選択肢を取り戻すこと。一歩ずつ、やさしく、自分を守りながら歩んでいきましょう。


  • 心理ゲームは「気づき」がすべてのスタート
  • 自分にも相手にも、過剰に反応しないスペースをつくる
  • 対等な立場を保ち、必要なら静かに距離を取ることも勇気ある選択