普段の一般的なあなたの自我状態の分析をしてみましょう。自我状態の分析は『機能分析』と言い、エゴグラムという方法でグラフを作成します。
私たちは、時と場合によって自我状態のバランスを異なるように働かせ異なる自分でいますが、普段の一般的なあなたがどうか分析してみましょう。
下記からPDFをダウンロードして使ってするか、ノートでこのページの説明に従ってしてみます。
ノートを使うときもPDFをご覧になり参考にしてみてください。
1.準備
まず、1行目に「自我状態の分析、普段の一般的な自分」と書いて、その下の12行を使って5列の線(6本の線)を引きます。


2.質問に答える
次の50問について、1行に5問ずつ順に答えを記入します。
普段の一般的なあなた自身について、考えすぎることなく率直に直感的に答えます。
普段の一般的なと言われても難しいかもしれませんが、気持ちが高ぶったり落ち込んだりしたときではない、普段の状態の自分について答えます。こうあるべき、するべきという自分でもありません。
はい=2、どちらともいえない=1、いいえ=0 で答えて数字を書いていきます。
- すべき、ねばならないという言い方をよくする
- 相手の長所によく気がつくほうだ
- 会話をしていて感情的になることは少ない
- わぁ、すごい、へぇ~などの感嘆詞をよく使う
- 遠慮がちで消極的なほうだ



- 規則、倫理、道徳を重視する
- 相手の話に耳を傾け共感するほうだ
- 体の調子の悪いときは自重して無理をさける
- 言いたいことは遠慮なく言ってしまうほうだ
- 思っていることを口に出せない
- 人は権利を主張する前に義務を果たすべきだと思う
- 義理と人情を重視する
- 利害関係を考えて行動するほうだ
- 調子にのる・興にのると羽目をはずす
- 自分らしい自分から離れているように思う
- 子どもや後輩を厳しく躾けたり教育するほうだ
- 子どもや人の失敗には寛大だ
- 情緒的というよりむしろ理論的なほうだ
- 好奇心が強いほうだ
- 自分の考えを通すより妥協することが多い
- 時間は厳守する
- 子どもや人の世話をすることが好きだ
- 将来のことを冷静に予測して行動するほうだ
- 娯楽、食べ物など満足するまで求める
- 自分の感情を抑えてしまうほうだ
- 責任感を人に強く要求するほうだ
- 奉仕的なことをするのが好きだ
- 人の意見は賛否両論を聞き参考にできる
- 自分はわがままだと思う
- 人の顔色や言うことが気になる
- 人を批判するほうだ
- 人に対して思いやりの気持ちが強い
- 何事も事実に基づいて判断する
- 好き嫌いははっきりしているほうだ
- 人の期待にそうよう過剰な努力をする
- 小さな不正でもうやむやにできないほうだ
- 人から頼まれるとイヤとは言えないほうだ
- 能率的にテキパキと仕事を片付けていくほうだ
- 直感で判断するほうだ
- つらい時にも我慢してしまうほうだ
- 人の言葉をさえぎり自分の考えを述べることがある
- 融通がきくほうだ
- 物事の決断を苦労せずにすばやくできる
- 涙もろい
- 人から悪く思われてはいけないと思う
- 理想を持ってその実現に努力するほうだ
- 後片付けや整理整頓、掃除など好きなほうだ
- 物事を分析的によく考えてから決める
- 欲しいものは手に入れないと気がすまないほうだ
- 劣等感が強いほうだと思う
3.集計
答えを記入した最後の行の次の行に、左の列からCP、NP、A、FC、ACと記入します。


そして、列ごとに縦に答えた点数を合計して、合計点をCP、NP、A、FC、ACの下に記入します。それぞれ各自我状態の点数です。


4.グラフの図を書く
ノートの1行を点数2つ分として12行を使って、次のような図を書きます。


5.グラフをつくる
上記3の点数でグラフを書きます。
- 下記の例のように、CP、NP、A、FC、ACのそれぞれの列の中央の点数に該当するところに「・」を書きます。


- 点と点を線で結びます。


6.分析
グラフと次のページからの「自我状態の特徴(1)(2)(3)」を読んで分析します。