自我状態の機能の発揮は変えられるものです。
私たちは固定的に生きていかなければならないわけではまったくありません。
ポイントは2つあります。
マイナスの自我状態と逆の振る舞いをする
マイナスに出ている面を抑えたり直す言動をしようとするより、逆の振る舞いをするようにします。振る舞うとは、まるでそうかのようにすることです。
逆というのは
例えばCP対NP、批判的な親の自我のCPと養育的な親の自我のNPは逆の働きですが、例えばCPが高くてマイナスに現れている場合、NPのように振る舞うとCPが働くことを停止できて低くしていくことができます。
例えばFC対AC、自由な子どもの自我のFCと順応した子どもの自我のACは逆の働きですが、例えばACが高くてマイナスに現れている場合、FCのように振る舞うとACが働くことを停止できて低くしていくことができます。
理由
マイナス面を抑えよう、直そうとすると、さらにそれに意識が向かいその面が増す可能性もありますし、抑圧によりACの順応した子どもの自我を高くしたり、自分に対する批判によってCPの批判的な親の自我を高くする可能性があります。
マイナスとは逆の自我状態のようにただ振る舞えば、そういうリスクもなく、マイナスとなる自我状態を停止して逆の自我状態でいる時間ができて、その時間が繰り返されていくと自我状態自体が変わってきます。
Aの大人の自我状態を働かせる
上記のように振る舞う選択をする場合もAの成人の自我状態の理性の働きが必要ですが、自我状態を意識的にコントロールするにはAの大人の自我状態の働きが必要です。
大人の自我状態を働かせて、改善にとって良い自我状態や自分が望む自分、理想の自分の自我状態のように振る舞うようにしていけば、そのような自分になっていかれます。
Aの大人の自我状態を健全に育て高めていく
また、人生全般を通じて、大人の自我状態の働きで、大人の自我状態、親の自我状態や子どもの自我状態をコントロールして働かせることで、問題に対処したり、より良い状況をつくり、良くなっていくことができます。
大人の自我状態を働かせることで、大人の自我状態とそれ以外の自我状態の機能のでかたをコントロールして修正・改善して、問題を乗り越え、うまく生き、より良い人生を築いていきます。
ですから、人生全般を通じて大人の自我状態を健全に育てて高めていくことが大切です。理性的、論理的、合理的、客観的、計画的な面が健全に高くなるようにしていきます。