― 無意識のプレッシャーをやさしく見つめる
前回、「ドライバー」とは、 無意識に自分を追い立てる「〜すべき」「〜しなければならない」という指令であることを学びました。
では、あなたの中では、どんなドライバーが、どんな場面で、働いているのでしょうか?
これに気づくことは、無意識の圧力から自由になるための第一歩です。
ドライバーが現れやすい場面とは?
ドライバーは、特に次のような場面で顔を出します。
- プレッシャーがかかるとき
例)締め切り、試験、面接、人前で話す
- 人から評価されると感じるとき
例)上司・親・パートナーから期待されるとき
- 完璧でなければと思い込みやすいとき
例)初めての挑戦、大切な場面
また、体調が悪いとき、心が疲れているときほど、無意識のドライバーは強く表に出やすくなります。
5大ドライバーの特徴をもう一度おさらい
ドライバー | 特徴・口ぐせ例 |
---|---|
完璧であれ | 「ミスは絶対許されない」「100点でなければ無価値」 |
急げ | 「とにかく早くしないと」「遅いのはダメ」 |
努力しろ | 「もっと頑張れ」「まだ足りない」 |
他人を喜ばせろ | 「嫌われたら終わり」「期待に応えなければ」 |
強くあれ | 「弱音を吐くな」「感情を見せたら負け」 |
あなたの中に、どれか当てはまるものはありますか?

自分のドライバーに気づくワーク
ステップ1
最近、強く感じた「プレッシャー」を思い出してみる。
- どんな場面でしたか?
- どんな感情や思考が湧いてきましたか?
ステップ2
そのプレッシャーの背後に、どんなドライバーが潜んでいそうか考える。
【 ワーク記入例 】
プレッシャーを感じた場面 | 感じたこと | 可能性のあるドライバー |
---|---|---|
プレゼン直前 | 「失敗は許されない」と極度に緊張 | 完璧であれ |
忙しいとき | 休むことに罪悪感を覚えた | 努力しろ・急げ |
人に頼みごとをされたとき | 断れずに無理をした | 他人を喜ばせろ |
どんな小さな場面でも大丈夫です。まず「気づく」ことが、最大の突破口になります。

ドライバーは悪者ではない
- ドライバーは、あなたを助けようとした「昔の自分なりの戦略」です。
- でも今のあなたには、もっと自由な選択肢があるはずです。
だから、ドライバーに気づいたら、こう言ってあげましょう。
ドライバーに気づいたら、こう言ってあげましょう。
「今まで守ってくれてありがとう。でも、これからはもっと自由に選んでいいよ。」

- ドライバーは、特にプレッシャーがかかる場面で強く顔を出す
- 無意識の「〜すべき」が自分を苦しめることがある
- 気づきは、ドライバーから自由になるための第一歩