ここまで、禁止令、ドライバー、決断、ラケット感情、繰り返す脚本パターン、さまざまな角度から、あなたの「無意識の人生脚本」に光を当ててきました。
では次に
- これらの気づきをまとめ
- あなた自身の「これまでの物語」を自分の言葉で表現してみましょう。
なぜ「言葉にする」ことが大切なのか?
人は、自分の無意識を「言葉にする」ことで、はじめてそれを客観的に見つめ、書き換える準備ができるのです。
「私の人生脚本」を言葉にするメリット
- モヤモヤしていた感覚が整理される
- 無意識のパターンがはっきりと意識化できる
- 「もうこの脚本に縛られなくてもいい」と感じられる
- 「新しい脚本」を描くためのスタート地点に立てる
そして何より、自分自身の心に対して、深い理解とやさしさを向けられるようになります。
人生脚本を言葉にする3ステップ
ステップ1
これまでに気づいた禁止令、ドライバー、決断、ラケット感情、脚本パターンをふりかえる。
→ どんなテーマが繰り返し出てきたかを見つめる。
ステップ2
それらをもとに、「私が信じていた物語」を短い文章でまとめてみる。
たとえば:
- 「私は、努力しても報われない存在だ」
- 「私は、誰かを助けなければ存在価値がない」
- 「私は、喜びを感じてはいけない」
ステップ3
「この物語は、今も本当に必要だろうか?」と自分に問いかける。

私の人生脚本を書いてみる
【 自分への問いかけ 】
- 私はどんな「前提」を生きてきたのだろう?
- どんな「信じ込み」が、私の行動や選択を決めてきただろう?
- そして、今この脚本を、どうしたい?
【 ワーク記入例 】
これまでの脚本テーマ | まとめた言葉 | 気づいたこと |
---|---|---|
努力しても報われない | 「私は、どんなに頑張っても認められない存在だ」 | 自分自身が自分に課していた脚本だったと気づいた |
いつも孤独でいなければならない | 「私は、心から人とつながることを許されていない」 | 本当はつながりを求めていたと知った |
文章にしてみると、あなたの中にあった「物語」が、驚くほどクリアに浮かび上がってきます。

「古い脚本」を責めず、ただ見つめる
- その脚本は、かつてあなたを守ってきたものです。
- だから、責めたり、無理に変えようとしなくてもいい。
まずは、ただ静かに見つめましょう。そして、こう心にささやいてあげてください。「ありがとう。ここまで一緒に生きてきたね。でも、これからは、もっと自由に生きていいよ。」

- 無意識に生きてきた人生脚本を、自分の言葉で表現することが大切
- 言葉にすることで、脚本を客観的に見つめ、書き換える準備ができる
- 古い脚本に気づいたら、自分を責めず、やさしく見守ろう