―「なりたい自分の感情」を意識的に引き出す技術
未来を切り拓いていくためには──
- ポジティブな感情状態
- 集中できる心のコンディション
- 自分を支える内的な力
これらを「偶然に頼る」のではなく、「意識的に作り出せる」ことが大きな強みになります。
そこで登場するのが、アンカリング(Anchoring)というNLPの強力な技術です。
アンカリングとは
「特定の感覚刺激によって、望ましい感情や反応を引き出す技術」です。
つまり、「スイッチのように、必要なときに、自分をベストな状態に切り替える」ことができるようになるのです!
アンカリングの仕組み
実は私たちは、無意識に日常でアンカリングを体験しています。
自然なアンカリングの例
- 昔好きだった曲を聴くと、懐かしい気持ちになる
- 特定の香りを嗅ぐと、昔の記憶がよみがえる
- 特定の場所に行くと、リラックスした気分になる
こうした「感覚と感情の結びつき」を意識的に作り出すのが、NLPのアンカリング技術です。

自分だけのポジティブアンカーを作ってみよう!
例えば、次のように応用します。
アンカリングの応用例
シチュエーション | 作りたい感情状態 | アンカリング例 |
---|---|---|
大事なプレゼンの前 | 自信・集中 | 手のひらを軽く握ると自信が湧くようにセット |
落ち込みそうなとき | 穏やかさ・安心 | 深呼吸と同時に胸に手を当てると落ち着くようにセット |
朝、やる気を出したいとき | 活力・モチベーション | 好きな曲を聞きながらガッツポーズをする |
感情状態を自分で作れると、人生の「自由度」が一気に高まります。
作成ステップ
作ってみましょう。
- 過去にポジティブな体験をした瞬間を思い出す
(たとえば、達成感を感じたとき、すごくリラックスできたときなど)
- そのときの感情をできるだけリアルに再体験する
(映像・音・体の感覚などを鮮明に思い出します)
- ピークに達したときに、特定の刺激を加える
(たとえば、手を握る、指を軽くつまむ、胸に手を当てる など)
- 数回繰り返して、感情と刺激を結びつける
【 ワーク記入例 】
ポジティブ体験 | 感情のキーワード | アンカリング動作 |
---|---|---|
マラソン完走したとき | 達成感・誇り | 両手を軽くグッと握る |
友人と笑い合った夜 | 楽しさ・温かさ | 頬に軽く手を当てる |
こうして、自分だけの「ポジティブスイッチ」を持つことができます!

感情は、意図的に育てられる
- 感情に振り回される必要はありません。
- あなたは、感情の主人公になれるのです。
必要なときに、必要な自分を呼び出せる力。それが、アンカリングの魔法です。

- アンカリングとは、特定の感覚刺激で望ましい感情状態を呼び出す技術
- 過去のポジティブ体験をもとに、自分だけのアンカーを作れる
- 感情は偶然に任せず、自分で育てることができる