ステップ1

生活パターン、体を整える

この講義は日常の基礎、瞑想の土台の開始の続きで、やはり肉体の自己の整え・向上のため、瞑想の取組みのために重要ですから心がけてスタートします。

規則正しい生活をする

自らルーズに暮らしていたのでは、肉体の自己も霊的な自己も向上できません。

規則正しい生活は、起床、朝食、昼食、夕食、就寝という睡眠と食事の時間が毎日ほぼ同じリズムで生活をすることです。 自分を律する力を持つためにも大事です。

早起きをする

禅やミャンマーなどでの修行やトレーニングの生活では、きっちりと規則正しい生活をします。さらに4時半なと早朝に起床しますが、それは人として変わり良くなるために意味のあることです。

特に瞑想の取組みは早朝が最適ですが、自分は夜型という人や早起きは無理、仕事の関係などから無理という人も、早起きするようになれば同じ一日がひじょうに有効に使えるようになることに気がつくはずです。一日の気分も違いますし生産性・効率性が高くなります。

4時半にすることや急にそれほど早起きにすることは困難かもしれませんが、例えば今8時起きなら1日に10分ずつだんだん早起きして、6日で1時間早い7時、12日で2時間早い6時起きができるようにしましょう。

睡眠を整える

睡眠不足では日常生活でも瞑想中も睡魔に襲われやすくなります。寝過ぎは努力の心を弱くし、集中すること集中し続けることを難しくします。ですから適切な睡眠をとるようにします。

なお、何らかの原因で適切な睡眠をとれなくなっている場合は、ステップ2の呼吸法の訓練と腹式呼吸の練習が改善に効果的です。不眠症が治った人もいます。

飲食を整える

食べ過ぎ、空腹、刺激物を摂取してその感覚が残る、飲酒により意識が混濁したり不鮮明になるような状態では、日常生活でも瞑想しても心や精神は不安定で集中もしにくくなります。

ですから、そのような状態にならないように飲食を整えましょう。何を食べるか、どれだけ食べるか、どのようにたべるか、栄養と量、食べ方に注意して食事をします。

なお、肉中心の酸性傾向の食事になっていると健康を害しやすく、心の安定・静まり、瞑想はしにくくなります。禅は肉を使わない精進料理とは知られていることと思いますが、そこまでしなくても食事内容の工夫・改善はしたいところです。

運動習慣を整える

適度な運動を日々していないと不健康になり、瞑想の取組みにも支障が出る場合があります。禅の修行生活では掃除などの作務で運動を日々していることになります。

ジョギングを毎日するなどではなくても、毎日、いくらかウォーキングをしたり、階段を上り下りしたりなどしましょう。なお、部屋でスクワットなどをすることも良いことですが、一日に一度は外、部屋以外で体が定位置にとどまらない運動をすることが気分転換にもなり、より有効です。

掃除、整理整頓の習慣

普段生活をしている周囲が雑然としていると心にはそれによるざわつきが起きています。これは瞑想の取組みにもマイナスです。

掃除、整理整頓をしていつも周囲をきれいにすっきりしておきましょう。整理はいらないものを捨てること、整頓はいるものがいつでもすぐに使える状態になっていることです。

そして、例えば禅の修行では毎日毎日、同じ場所を掃除することをとても重視しますが、そうするのは凡事徹底などの修練の意味があります。