ステップ2

瞑想の危険性‐魔境や禅病

瞑想の危険性に魔境(まきょう)や禅病(ぜんびょう)と言われるものがあります。

なおインターネットにある情報では、とても問題なことのように書かれている場合がありますが、そうではありません。どういうことかや対処法を知っておいて対処すれば大丈夫で大切です。

魔境とは

魔境は、瞑想をしているとき、頭の中に光が見えたり、神や仏の姿が見えたり、光の輪で体が包まれるような感覚になったり、体が浮き上がっていくような感覚になったりなどなど不可思議な現象を体験することを言います。私もいろいろと体験しましたが体験する内容は人それぞれです。

魔境というと悪いことのようですが、こういうことが現れること自体は瞑想の取組みを続けていれば誰でも体験する可能性があります。瞑想は脳を変化させますから、このようなことがあります。

魔境は「落ちる」と問題

問題は魔境を経験して、自分を特別な人間と思ったり悟った等々と思うようになったり、適切な取組みかた・対処をしないことです。

それを魔境の場合は魔境に「落ちる」と言い、魔境に落ちると瞑想の上達が進まなくなる、とりつかれたようになる、ごう慢になるなどの危険性があります。

禅病とは

禅病(ぜんびょう)は統合失調症や鬱のような心の病や痔ろうなどの体の病になる状態で、実際はひたすら何日も何日も長時間の坐禅を続けた昔の僧がなりました。

例えば、江戸時代の禅の臨済宗の中興の祖と言われる白隠(はいん)さんがなりました。

白隠さんは、師僧の息道上人の看病と厳しく修行をしすぎたことで、今でいう神経症や心身症の状態の禅病となり肺結核も同時に患いました。それを「軟酥(なんそ)の法」という方法で治しました。

禅病がということと関係なく、瞑想は心身が不調になることがあるものです。程度や状態の違いはありますがほとんどの人に何らかの不調は現れます。そう認識していて、なりはじめたらすぐに対処することが必要です。

魔境、禅病の対処法

魔境も禅病も、心身の不調も適切な対処をすることが大事です。

瞑想の取組みに必須なサポート指導

適切な対処の判断はきちんと判断・指導できる人でないとできません。多少の瞑想経験者では無理です。私がミャンマーで瞑想修行したときも、その大寺院のナンバーツーの長老が指導してくださいました。この講座のサポート指導は私が必ずします。