坐禅のやり方・取組み方 大きく違う2種類とは

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瞑想指導者の森信人です。私は禅僧として坐禅を修行して、マインドフルネス瞑想の根本のブッダの瞑想のヴィパッサナー瞑想を本場のミャンマーで修行しました。

このページでは、坐禅のやり方・取組み方に2種類あることをご紹介します。

なお、坐禅の具体的なやり方は、坐禅からはじめて本場で修行するレベルのヴィパッサナー瞑想まで学べてマスターできる講座で伝授しています → こちら

日本の坐禅の代表的な2種類

一般的に知られているのは坐禅のやり方・取組み方は1種類ですが、正式には2種類あり、僧が修行でする場合や一般の方々が寺院の坐禅堂でする場合、2つは違いがあります。

曹洞宗と臨済宗の坐禅

曹洞宗(そうとうしゅう)と臨済宗(りんざいしゅう)の坐禅の2種類のやり方・取組み方があります。

禅の宗派としては、このほかに江戸時代に中国から来た禅僧の隠元隆琦(いんげんりゅうき)の黄檗宗(おうばくしゅう)があります。

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黄檗宗の開祖の隠元禅師は、臨済宗の僧でも、坐禅は臨済宗のやり方・取組み方と、特徴的なのは念仏禅と言うやり方があることです。臨済宗と黄檗宗はかかわりが深くホームページも一緒だったりします。臨黄ネット

私は、はじめは臨済宗のお寺や禅塾で学ばせていただき、その後、曹洞宗元管長の板橋興宗禅師様にお会いする縁に恵まれ、禅師様の元で曹洞宗で得度して修行しました。

曹洞宗と臨済宗の坐禅は坐る向きが違う

修行をするお寺の坐禅をする場所を僧堂と言いますが、僧堂は中央が土間になっていて、その両側に上がって座る「単」があります。

曹洞宗の場合は、次の写真のように壁を向いて座ります。面壁(めんぺき)と呼びます。

曹洞宗の坐禅の坐る向き

臨済宗は内側を向いて座ります。土間を挟んで両側の坐禅者が向き合う形になります。

臨済宗の坐禅の坐る向き

曹洞宗と臨済宗の坐禅は坐るものが違う

上記の坐る向きの写真をよく見るとわかりますが、坐る坐蒲(ザブ)は、曹洞宗が丸いもので、一般的によく知られている形のもの。

曹洞宗で坐る坐蒲

臨済宗は、あまり知られていませんが、小さめの敷布団のような形のものと、座布団、枕のようなものの3つを組み合わせたものになります。

里奈財集の坐禅の坐ふ

価格は、修行用として使えるものは、曹洞宗のものは4千円位からありますが、臨済宗のものは4万円位になります。

ちなみに、坐禅を教えている禅僧などが高額な坐蒲を個人に販売していることがありますが、私の修行した御誕生寺では訪れる方々に坐禅指導する際、「座布団を2つ折りにしてでもよいですよ」とお伝えしていましたので、個人でするときはそれでもかまいません。

手の結び方が違う

また坐禅のとき、右手と左手の形をどのようにするかに違いがあります。

両方とも共通してするのは、次のように法界定印(ほっかいじょういん)という手の形をします。

法界定印の形

臨済宗の場合は、これ以外に右手の親指と人差し指を輪にして左手の親指を握り右手の上に左手を重ねる方法もします。

なお、私は曹洞宗の僧堂修行生活の後にミャンマーに行って修行しましたが、本来のマインドフルネスの瞑想ということでも知られるようになってきたテーラワーダ仏教のブッダの瞑想では、次の写真のように手はすることがほとんどの場合です。

右の手のひらの上に左の甲をのせるだけです。

テーラワーダ仏教での瞑想の手の組み方


そして、曹洞宗と臨済宗は次の大きな違いがあります。

曹洞宗と臨済宗の坐禅の取組み方の大きな違い

曹洞宗の黙照禅(もくしょうぜん)、臨済宗が看話禅(かんなぜん)と呼ばれる違いです。

一般の方々が取組むときや、禅僧も普段取組むときには違いはなく黙照禅をしますが、修行で取組むときにはこの違いがあります。

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曹洞宗は黙照禅(もくしょうぜん)

曹洞宗は、道元が「これが釈迦の正しい仏法だ」と中国から持ちかえりました。

実は道元は「曹洞宗」や「禅宗」と名前をつけることをが嫌でした。これが仏陀の正しい仏法なのだから何々宗と呼ぶのはおかしいと。

道元禅師
道元禅師

道元が正しい仏法だと言って持ち帰ったは「只管打坐(しかんたざ)」、ただひたすら座るです。何も考えず黙ってたたただ座る坐禅です。黙照禅です。

坐禅を悟るための手段と曹洞宗の僧侶でも考える人がいますが、道元の坐禅はそれはだめです。何も求めない坐禅。「修証一如」、修行と悟りはひとつ、坐禅をしている今ここが、すでに悟りの状態なのだという考えだからです。

臨済宗は看話禅(かんなぜん)

臨済宗を日本に伝えたのは教科書などに栄西(ようさい)となっていますが、これは要注意です。臨済宗は栄西のほか中国から各時代に何人もの僧によって持ち込まれ、様々な流派が成立したので、流派によって伝えた人が異なります。

そのため、「臨済宗を伝えたのは栄西」というのを嫌がる臨済宗の人がいます。

臨済宗の栄西
栄西

臨済宗の修行の坐禅は、ただただ黙って座る曹洞宗とは真逆です。師僧から「公案」と言われる問いを与えられ、坐禅をしながらその問いを突き詰めていきます。

たとえば「隻手音声(せきしゅおんじょう)」という有名な公案は、両手を打てば音がするが片手の音は、と問われます。片手の音、どう答えますか?

修行僧は、毎日、答えを師僧に伝えにいかなければなりません。論理的に頭で考えたような答えを持って行くと、師僧に何度でもダメ出しをされます。昔は蹴飛ばされたり殴られて叩き出されることもあったそうです。

修行僧の中には、公案に行き詰まり、僧堂から逃げだす人もいます。

臨済宗の公案は、公案によって理屈で考える、理屈に囚われる自分を壊し突き抜け、素の仏性が現れるようにするものです。

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